ニックネーム:Takelph
隠居鍛冶屋の旅日記(主にゲームという名の仮想現実内で)

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2010年02月01日(月)
闇の聖典: 悪パーティー復活
 冒険者達の探索行を大きく2つの段階に分けるとすれば、MALOR習得前と後に分けることができる。魔術師Lv7に属するこの呪文の存在はそれほどに大きい。魔術師Lv7というと最強の全体攻撃呪文であるTILTOWAITのほうが一般的にはインパクトがあるかもしれないが、TILTOWAITはあくまでも戦闘時にしか利用価値はなく探索に与える影響は少ない。一方このMALORの存在は、探索の仕方を一変させてしまう。

 まず、それまで体力や呪文の消耗なしには到達できなかった探索の最前線まで魔術師Lv7の呪文一つで到達することができるようになる。また帰還時も魔術師Lv7の呪文が1回残っていれば事足りるようになるため、残る全力を探索に注ぎ込むことが可能となり探索の効率が飛躍的に上昇する。帰還に関しては僧侶Lv6のLOKTOFEITでも良いが、一度使用すると忘却してしまうため、使用可能な局面が限定される点でやはりMALORの方が利便性が高い。

 そしてもう一つの価値は、MALORを唱えられる者が1人残っていれば全滅後の救助が圧倒的に楽になることである。これは、その世界の摂理にもよるが、少なくともこのダリアにおいては、MALORにより移動した場合そこが通常魔物の現れる部屋であってもその戦闘を回避できるという点が大きい。これによって、どんな危険地帯でパーティーが全滅しても、MALORを使える者が1名酒場にいれば安全に救助を済ますことができるようになる。(ただしその遭難地点にMALORでの進入を拒む結界が張られている場合はその限りではない。)

 ちなみに、旧来の世界ではMALORのもう一つの価値として戦闘時の緊急離脱というものがあった。それは、例えばエナジードレインなどを受けた際や、同じ魔術師Lv7に属するMAHAMANを唱えた際の経験値減少を回避できるという点で非常に大きな価値があるものだったが、少なくともアイラス女王の治世のリルガミン以降、その利点は失われ、その役目は一度使用すると忘却されるLOKTOFEITに取って代わられた。また、緊急脱出としてのMALORでは、移動先がランダムに決定されるため、常に*石の中*へのテレポートという危険性が避けられず、経験値減少回避の利点がない以上、常用することは賢明とは言いがたい。

 さて、宝箱の罠のテレポーターによって*石の中*で全滅した善パーティーの魔術師バイロンですらまだ習得していなかったこのMALORを吟遊詩人のキリーが早くも習得してくれたのは行幸と言わざるを得ない。これによって、戦乙女ベルリオース、司教ベアトリクス、吟遊詩人キリーの三人で難なく、残った悪パーティーのメンバー、戦士モホーク、侍ャストキ、錬金術師オデッサを救助することができた。この三人も無事に寺院で蘇生され、悪パーティーはここに復活を遂げた。

「やれやれ、随分休んだせいで体が鈍っちまったぜ。ちょっと鍛え直すんで皆付き合ってくれ。」

 別段死んでいたせいで鈍ったわけではないが戦士モホークは、忍者への転職条件を満たしていたため、当初の計画通りに忍者に転職した。転職したてのモホークをそれなりのレベルに戻すために、山脈の麓で鍛え直すことになったのだ。戦士時代に体に馴染んでいた悪の鎧が忍者になったとたんに体に合わなくなったのは予想外のことではあったが、忍者となったモホークは、前にも増して頼れる存在となった。

 もちろんその間、他のメンバーも休んでいたわけではない。第三パーティーの育成に力を貸していたベルリオースはただ1人Lv20の大台に乗った。ベアトリクスやャストキもBACORTUやMADALTOなどの有用な呪文を覚え、オデッサも全ての錬金術呪文を覚え終えた。さらにキリーが新しい呪文を習得した。奇跡の呪文MAHAMANと最強の全体攻撃呪文TILTOWAITである。こうして悪パーティーの体勢は整い、山脈で遭難した善パーティーの捜索が再開されることとなった。
2010-02-01 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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