ニックネーム:Takelph
隠居鍛冶屋の旅日記(主にゲームという名の仮想現実内で)

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2010年09月13日(月)
闇の聖典: 善パーティー発掘
 無事に復活した悪パーティー、忍者モホーク、戦乙女ベルリオース、侍ャストキ、司教ベアトリクス、錬金術師オデッサ、吟遊詩人キリーの六人は更に山脈4階のシュートの調査を進めた。善パーティーが遭難した可能性が高い山脈3階を調べ尽くす為には、全てのシュートを下ってみるしかないからだ。その探索は、困難を極め一歩間違えれば全滅というギリギリの戦いの連続だったが、そんな彼らも着実に力をつけていっていた。そして以前であれば一目散に逃げ出していた相手にも果敢に立ち向かい始めた。

 ジャイアントクラブ9匹との以前であれば絶望的な戦いを制したのは、ベアトリクスとキリーによるMORLISの重ねがけの後の前衛三人による確実な打撃と、オデッサのNOFISの重ねがけの後のキリーのTILTOWAITによるものだ。残念ながら途中でャストキは首を刎ねられてしまったが…。

 さらに、ブロブアイ5匹との遭遇戦では、キリーの機先を制するTILTOWAITによりブロブアイ2匹が倒れた。以前であれば殆どの呪文が無効化されていた相手にもある程度呪文が貫通するようになったことに自信をつけて攻撃を続行する。石化ブレスで攻守の要となるベルリオースが石化されてしまったときには、ベアトリクスの頭を撤退の文字がよぎったが、ャストキが持っていた特効薬により無事にベルリオースの石化が治療されたため、希望を捨てずに戦いを続けた。だが、オデッサが力尽き、続いてブレスによってキリーも死亡してしまう。倒しても倒しても新たなブロブアイが現れるうちに、こちらの物理攻撃がだんだんと当たらなくなり形勢は一気に不利となる。そこで、モホークが忍者になって覚えたNOFISを唱え、ベルリオースのMABARIKOやャストキのMADALTOの呪文による攻撃に転じた。ベルリオースが再び麻痺を受けてしまうという危ない場面もあったが、ベアトリクスがDIALKOで治療して戦いを続行する。さらにベアトリクスがMORLISを唱え続けていると再び物理攻撃が当たるようになったが、今度は呪文が殆ど効かなくなったため再び前衛の三人は物理攻撃に転じる。ブロブアイが最後の1匹となった時、ャストキもベアトリクスも麻痺を受けて動けなくなっていた。だが、モホークとベルリオースの打撃が連続で決まりついにブロブアイ相手に勝利を得ることができた。この勝利は悪パーティーにとって転機となった。

………

「さぁ、いよいよこれが最後のシュートじゃな。キリーや、LITOFEITを解除するのじゃ。」ベアトリクスが言った。

「うん、わかった。PALIOS!」キリーがPALIOSを唱えた。

 するとそれまで数センチだけ宙に浮いていた6人の足が迷宮の岩盤の上に降り立った。LITOFEITの効能としては、ピットなどに踏み込んでも落下しないのでダメージを受けず、また足音を消す効果もあるため、敵に気づかれずに奇襲できることが多くなる。ただでさえ恐ろしい敵が出てくるこのエリアで、生き延びるためには必要不可欠な呪文といえる。だがこの呪文が発動しているうちは、シュートを下ることができないため一旦解除する必要があるのだ。

 「じゃぁ、行くぜ。ウラーッ!」とかけ声を上げて先頭のモホークがシュートに踊り込もうとしたその時だ。突如としてシュートの穴を塞ぐようにしてファイアージャイアントとブロブアイの集団が現れて襲い掛かってきた。LITOFEITを解除した一瞬の隙を突くかのような奇襲攻撃だった。

 ファイアージャイアントとブロブアイが交互にブレスを吐いてきたため、早くもオデッサが死亡し、ベアトリクスが石化してしまった。

「まさかシュートの上に現れるなんて!」憤りを感じ、咄嗟にLOKTOFEITを唱えようとしたベルリオースだったが、横にいるモホークとャストキが被りを振った。

「今日こそ、こいつらとの因縁にケリをつけてやる。」とモホーク。

「然り。この達人の刀に賭けて。」とャストキ。

 その二人の目に宿る自信を観てベルリオースも考えを改めた。LOKTOFEITのために準備した第6サークルの詠唱術式をそのままMADIに変更してベアトリクスを治療した。モホークはKADIOSを瀕死のキリーに。ャストキは達人の刀でファイアージャイアントを一刀のもとに切り伏せた。キリーはCORTUを唱える。

「世話をかけたのぅ。さぁ反撃といこう。キリーや、TILTOWAITをお見舞いするのじゃ。」石化が解けたベアトリクスもまだ戦意は失っていない。自らは再度CORTUを唱えてブレスと呪文に備える。

 キリーのTILTOWAITはファイアージャイアントを一掃しただけでなく、以前は殆どの呪文を無効化されていたブロブアイに対してもダメージを与えていた。さらにモホーク、ャストキ、ベルリオースの追撃が決まり数体のブロブアイも倒れた。向こうもLADALTOやブレスを唱えてきたがCORTUの重ねがけが功を奏してか、無効化することに成功した。こちらのレベルが上がって来た証拠だ。

 だが、分裂によるのか召還によるのか、新たなブロブアイも現れた。新たに現れるブロブアイは強化されているのか、前衛たちの通常攻撃が殆どはじかれてしまい、2度目のTILTOWAITは殆ど貫通しないようだ。そこで戦略を換え、モホークはNOFISで敵の呪文無効化結界に干渉し、ベアトリクスはMORLISにより物理防御力を下げていった。その間にャストキが麻痺受けたりもしたが、すかさずベルリオースが治療する。再び攻撃が通るようになったところで一斉にLADALTO、TILTOWAITと前衛の総攻撃を仕掛けついに因縁の相手から勝利をもぎ取った。

「よしっ!勝ったぜ!ハオォーーーーッ!」とモホークが勝利の雄叫びを上げた。

「オデッサが犠牲になったから完全勝利とはいかなかったがな。」真っ先に倒れた錬金術師を気遣いつつもベアトリクスもどこか満足気であった。

 戦闘が終了したとたんに彼らはシュートの中に引き込まれ、階下の山脈3階に降り立っていた。DUMAPICで確認すると案の定そこは最後に残された未踏地帯であった。いくつか踏破済みの通路に出る一方通行の扉らしきものがあったが、迷わず未踏地へと踏み込んでいく。地図と照らし合わせて周囲の通路との間に空間がありそうな場所では、モホークとベルリオースがCALKOとKANDIを同時にかけて行く。そして終に…。

「この壁の向こうの岩に違和感を感じるぜ。」とモホークが言った。

「間違いない。ナルシヴァル殿達の気配です。」とベルリオース。

「ということは座標はここじゃな。うむ、正確な座標さえ判明すれば後は、あの者達に任せればよい。」ベアトリクスが地図と照らし合わせて正確な座標を割り出した。

………

 岩の中への実体化によりKANDIが効かなくなっていた善パーティーの所在地が判明した今、発掘はダリア城下の王室付き近衛兵団に任せることができる。勿論、岩壁を掘削して埋没した人体を掘り出すなどというのは並大抵のことではできないことだが、彼らは救出作業のプロフェッショナルだった。約1週間後には、岩と同化した際に石化し、さらに発掘によって部分的に損壊してはいたが、6人分の遺体が寺院へと運びこまれた。

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