ニックネーム:Takelph
隠居鍛冶屋の旅日記(主にゲームという名の仮想現実内で)

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2006年07月22日(土)
旅日記4 キャメロット城跡
 早起きするつもりがすっかり寝過ごしてしまった。日は既に中天に差し掛かっている。C+V本隊は、既に第3野営地を出発してしまっただろうか。気を落ち着けて心の耳をすますと魔女様達の思念が伝わってきた。どうやら既にキャメロット城に到着しているらしい。地図を開いて確認する。このガードポストからキャメロット城に向かうには、このまま街道を進み次の橋で川にそって下ればよいだろう。IceやWrongの山での地質調査を楽しみにしていたが残念ながら諦めるしかない。
 川沿いに進んでいると魔女様に出会った。川の向こう岸からガーゴイルが睨んでいる。魔女様がまた聞きなれない呪文を唱えるとガーゴイルの周りに金色の霧のようなものがかかったかと思うと苦しみ出して倒れてしまった。霧のように見えた物はよく見ると無数の羽虫だった。Ilshenarのミーア族やBedlam調査に赴いたときにハーフエルフのRandis殿が見せてくれた魔術にそのようなものがあったことを思い出す。魔女様が用いている不思議な呪文は古代種族のみが伝えてきた織呪文だったのだ。
 魔女様はキャメロット城の前を散策していらしたようで他の方は城内で待機していた。Arthur陛下が天に召されたという噂を聞いて以来ここに来るのは初めてだった。かつてその落成式に立ち会ったこともあるこの砂岩の壮麗な建築物は、その建築美の面影は残すもののあちこち崩れてしまい見るも無残になっていた。主がいなくなるとここまで荒れ果てるものなのかとこの世の無常を感じているとKarenさんが出迎えて「新たな主の下に案内しましょう。」と仰った。一体誰が?と思いつつついて行くと謁見室の玉座にkirryちゃんが座っていた。Karenさんは獲物を連れてきたとか言っている。魔王ごっこか何かのつもりらしい。仕方が無いの付き合ってあげることにする。「やせてるからミルクを飲ませて太らせる」とかいうのを拒絶しようと「言うことを聞かぬ家畜は処分するのが得策かと」とかいうので盛大に怖がってベランダに逃げ出した。
 追いかけてきたKarenさんに何時まで続ければいいのか訊こうとしたら、向こうのほうが先に素に戻っていて調子が狂った。Karenさんは廃墟となっていたこの城で機密文書を見つけたといって見せてくれた。その文書には、Arthur陛下がとある団体にSSTとGDMを始末するように依頼するという衝撃的な内容が書かれていたためその場では気が動転してKarenさんには「見なかったことにしましょう」と言ってしまった。しかし、後で落ち着いて過去の記録を確認してみたら、その文書は以前見たことがあり偽造された可能性が極めて高い代物だったことを思い出した。Karenさんが内容を信じていると困るので当時の記録をここにリンクする。
 やがて、Pearceさんも追いついてきたのでキャメロット城を出発することになった。街道にまた戻り橋を渡ろうとするとkirryちゃんが橋の真中に立ちふさがった。
 「ここから先はただでは通さないよ!」
 先ほどの魔王ごっこを勝手に打ち切ったのがご不満だったようだ。今度はブリッジトロルごっこか。内心うんざりしたが、他の皆は付き合うつもりらしい。Pearceさんが川で釣り上げた魚を献上する。とりあえず私も重たかった鉱石を放り出した。しかし、返ってkirryちゃんを怒らせてしまったようだ。そして怒った彼女が出してきたのは、なんとサイコロ!先日のサイコロ勝負が楽しかったらしい。まぁ先を急ぐ旅でもないので皆で付き合うことになった。しかし、ちょうどそこで夜になったので近くのガードポストで休み、勝負は翌日ということになった。
 そのガードポストは、先日私が休んだガードポストよりやや小さいものでベッドは2つしかない。私以外は皆女性だったので私は自ら見張り役を買って出て一人屋上に上がることにした。そのほうが皆気兼ねなく休めるだろう。
 旅の途中で作った椅子を出して座り、時計を確認すると真夜中の12時過ぎだった。寝坊したお陰で全く眠くならない。ランタンに灯をともして街道を眺めていると魔女様が階下から上がってきて隣に椅子を置く。
 「よい夜じゃな。」と魔女様。私と話をすることをお望みなのだろうか。少し緊張したが思い切って昨日神殿で瞑想するうちに寝てしまったことを謝る。魔女様は「構わないよ。」とおっしゃり、その後話は自然と大公国の解散の話となった。魔女様は大公国の解散を惜しんで下さっているようだ。10年前(地球時間では1年前)ならBritannia中央政府に反抗してでも大公国の存続を主張しただろうが、今の私には後悔はなかった。自分が歳をとったというのもあるが、はるか昔に大海賊Nereusが言った言葉が頭に浮かぶようになったのだ。「面白い物語には面白い終わりがある。」と。Britanniaに生れ落ちIzumoに渡り大公殿下に出会って大公国を運営してきた生活は楽しかったが、どんな楽しいことも永遠に持続できるものではない。先日のTrinsic陥落から派閥戦争参加、政府からのTrinsic統治権剥奪、Trinsic解放記念式典と大公国の解散という一連の流れは面白かったと言い切れるか自信はないが、ここ数年(地球時間では数ヶ月)停滞していた空気を動かしたという意味で締めくくりとしてはよかったのではないかと思う。

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