ニックネーム:Takelph
隠居鍛冶屋の旅日記(主にゲームという名の仮想現実内で)

»くわしく見る
2007年09月24日(月)
満月王の子供達:月夜の宴1
Haplus「ここが、セレーネー伯城址か。」
Ninble2「城址っていうから廃墟かと思いきや結構ちゃんと建ってやすね。」
Snatch「へっへっへ、お宝のありそうな雰囲気だ。」
Haplus「とりあえず城壁の周りを周ってみよう。」

 城壁沿いに北に歩いてみたが行き止まりにぶち当たり何もなかった。東に向かうと直ぐに城門らしき扉がある。恐る恐る押してみると鍵はかかっていないらしく静まり返った敷地内に入る。直ぐ北には衛兵の詰め所らしき建物があるが、それを迂回して北へ進んだ。

Nimble1「お頭、あれを。」
Haplus「なんだ、あの薄気味悪い枯れ木は。」

 近づいて調べようとしたとたん、正体不明の存在に襲われた。数は5匹と多かったが攻撃は大したことはなく掠り傷程度で倒すことができた。

 目の前に歪な形をした樹木が生えている。それに近付くと、突然辺りの空気が震えるかの様な威圧的な気配が広がり、一つの威厳のある声が聞こえてきた。

『我が名はセレーネー。嘗て獣人族の王としてこの地を支配していた者である。数年前、
我が家臣の魔術師の愚かな謀略によりこの様な姿に変えられてしまった。』
『奴は我が一族の宝を奪い、我々の力を奪った。同時に我が子らも奴の手に落ちたのだ』
『客人よ、お前達に頼みがある。今もこの城の何処かに幽閉されているであろう我が子らを見つけ出してもらえないだろうか?』
『勿論、それなりの報酬は払うつもりだ。我が子らを無事ここへ連れて来ることができた暁には、我が一族に伝わる秘薬を譲ろう。』
『頼んだぞ。月が流転し、この身に掛けられた呪いが我を蝕み、最後の思念がこの樹に吸い尽される前に…。』

言葉がそう締めくくると、辺りを支配していた気配は消え失せ、静寂が辺りを包んだ。


Haplus「なんだったんだ、今のは?」
Straggler2「要するに目の前の樹がこの城の真の主ってわけっすね。」
Haplus「う〜む、俺にはさっぱりよくわからなかったぞ。そもそも獣人族って何者だ。」
Straggler2「所謂ワーベアとかワーウルフといった獣と人間の合いの子でさぁ。セレーネー伯爵ってのはそいつらの一族だったんですな。」
Straggler1「それが家臣の魔術師ってやつに裏切られてこんな姿にされたと。」
Snatch「そんなことよりきいてたかよ?奴さんの子供を連れてきたら一族に伝わる秘薬をくれるって!」
Haplus「おお、そうだった!何やらケントロン城の城主がくれるっていう報酬よりもよさそうじゃねーか!」
Straggler2「獣人族伯爵家秘伝の秘薬といえば相当の品でしょうな。」
Haplus「よし、おめーら!俺達はそのお宝を手に入れるぞ!」

 更なる報酬の話に興奮の冷めやらぬまま歩きまわった俺達は石造りのアーチのから上に続く階段を発見した。どうやら館の本館内へと通じているようだ。とりあえずまだ中には入らず、中庭の調査を続行する。姿のよく見えない人魂のような物を倒して、少し怪我をしたため、今日の調査を打ち切って一旦馬車を待機させた城門の外へ戻ろうとしたとき、一匹の奇妙な動物に襲われた。

Nimble2「くそっ、なかなかあたらねぇ!」
Haplus「敵は一匹だ。落ち着け!」
Nimble1「ぐはっ!」

 短剣による攻撃がなかなか当たらず手間取るうちにNimble1が喉元に噛み付かれて倒れた。
何とかStraggler1の奇襲攻撃により倒すことができたが、一日目から死者を出してしまった。遺体を馬車に乗せて街に戻り、イアシス寺院に担ぎこんだが、蘇生費用として250Gも請求された。生きている者たちの怪我を治す宿賃をひいた残りは105Gである。なんとか残る5人で蘇生費用を稼がねばならない。

2007-09-24 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Wizardry: Five Ordeals |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/pickaxe/trackback/44/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク
inserted by FC2 system