ニックネーム:Takelph
隠居鍛冶屋の旅日記(主にゲームという名の仮想現実内で)

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2008年04月09日(水)
Magincia壊滅
 前回うっかりと「この破片世界の旧Maginciaは繁栄を続けている」なんて書いてしまったが、それは1年半も前の時点での話だ。その認識を改めざるを得ない事態が現在のBritanniaでは進行していた。私がBritanniaに降り立てずに過ごしている間にMaginciaはデーモンによって壊滅させられていたのだった。
 その日付を遡って調べてみると昨年の11月初旬のことだったらしい。恐ろしいことに獅子の城の崩壊はその一週間ほど前に起こっていた。
 
 そして今回のBlackrock騒動ではShadowlordsが出現して世間を騒がせているらしい。Blackrock研究を志しながらBlackrockに封じこめられ中断を余儀なくされてしまった私としてはこの事件見届ける必要があるのではあるまいか?
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2008年03月21日(金)
獅子の誇り
 Matias大公国を解散した後、Nalsival元大公殿下が起こしたパラディンギルドの名前が「the Pride of Lion」と決まったのはもう一年半ほど前になるか。「獅子の誇り」と訳せば聞こえはいいが、私は一抹の不安がよぎるのを隠せなかった。

「誇りは驕り。」と教えられたのは、アバタールの探求の世界でのことだった。旧Maginciaの住民は彼らが徳と信じた「誇り=Pride」を悪魔によってつけ込まれて滅びたという。その後復興した新Maginciaにおいては過去の反省からPrideの正反対である「謙譲=Humility」が彼らの徳と定められた。
 Britanniaの八つの徳は「愛」、「真実」、「勇気」の三つの原理の組み合わせより導かれるが、「誇り」とはその三者いずれをも含まないものであるという。だが当時この平行世界に置いてアバタールになるための修行を積んでいた私にとって「誇り」と「名誉=Honor」の違いが判り難かったものだ。英語から日本語への訳し方の問題もあったのかもしれない。だがこれは三つの原理から考えていけば明快に区別しうるものになる。「名誉」とは真実を遂行する勇気のことであり、そこには「勇気」と「真実」が必ず含まれる。一方で「誇り」とは自分達の自尊心が傷つくのを恐れて「真実」を捻じ曲げ、その過ちを認める「勇気」を失った状態である。当然そこには他者を思い遣る「愛」もない。だから本当の第八の徳であった「謙譲」は、自分達がその三つの原理のいずれをも持っていないことを認めるという心構えであったのだ。
 私が危惧したのは、殿下がPrideという言葉の持つ不吉な意味を理解せず、旧Maginciaの住民が見誤ったように「名誉」のより進んだ状態のように聴こえる「誇り」という言葉の持つ妖しい輝きに魅せられてしまったのではないかというようなことだった。
 だが、殿下がそれぐらいの言葉を理解していないはずがない。むしろ、敢えて反徳を表す言葉を使うことで自分達が単純な徳の陣営ではないということを表明したかったのかもしれないと感じた。そう言えばもともとMatias大公国は、大地の蛇の修道会を信仰していることから分かるように徳や混沌といった既存の価値観に捕らわれずに調和を目指す国家だったのだ。だが、大公殿下の本来の気性や後から大公国に参画していった私達の性格を反映するうちに、大公国は聖徳の王国と双璧を成す徳の陣営の雄ということになってしまった。しかしそのことは後にGillette大公妃殿下の離反と漆黒騎士団への加入という事件に繋がっていったのだ。紆余曲折を経て彼女は大公国に戻り大公殿下と永遠の愛を誓うことができたのだが徳に偏りすぎることに対する反省が殿下にはあったのかもしれない。またアバタールが生まれたオリジナルのBritanniaとは異なり、宝珠の破片の中に生まれたこのBritanniaにおいて、旧Maginciaは滅びることなく繁栄を続けている。
 また、私は「Pride」という言葉が「Lion」という動物と重なったときに生まれるもう一つの意味に気がついて納得させられてしまった。ライオンの群れのことを英語ではPrideとも呼ぶのだ。即ち「the Pride of Lion」を「獅子の群れ」と訳すこともできる。殿下が考えたにしては出来過ぎに思える非常に洒落た名前でもあったわけだ。
 私は、上述の2つの理由によって殿下の気持ちを汲みとったつもりになり、また私自身はこの職業パラディンギルドに所属する気もなかったので、このギルド名に対して強く異を唱えることはできなかった。
 
 その一年後、獅子の城が崩壊した。
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2007年10月25日(木)
獅子の城の最後
 Gillette大公妃様の陵墓「月の城」が腐り落ちたというSaber殿の報告がエセリアル空間を越えて伝わってきて間もなく、Britanniaに残る私の協力者よりスクランブル信号が発せられた。それは、元大公城、「獅子の城」にも腐敗の魔手が伸びているとの報せだった。
 比較的最近建てられた陵墓とは違って主城には、在りし日の大公国の活動の記録なども保管されている。これらをそのまま朽ち果てさせるには偲びない。なんとか手を打ちたいがBritanniaに戻ることが未だにできない。仕方がないので協力者に働いてもらうことにした。
 彼が、獅子の城の状態を確認した時点で腐敗度はGreatly。翌朝再確認した時点ではまだGreatlyだったが、その夜彼が見に行ったときには既にDangerとなっていたらしい。そしてさらに城内には人影があった。それは、Beatrix様、Ito Ittousai殿、Karenさん。大公国に以前より懇意にして頂いていた方たちも腐敗に気がつき駆けつけて下さっていたらしい。だがその場に赴いた私の協力者のことを知っていたのはKarenさんだけだったようで見知らぬ侵入者に対して疑いの目が向けられた。そこにSpark殿やkirryちゃんもやってきたのだが彼の立場はよくはならない。そこで彼は一つの賭けに出ることにしたそうだ。それは私をBritanniaに呼び戻す試みに挑戦することだった。
 1月9日の記録にあるように職業ギルド連合で持ち帰った2つのBlackrockを調べている最中、その断面が輝きだし、私はその光に触れたとたんにその中に吸い込まれて異世界に転移させられてしまった。そして、そこから戻れなくなってしまっていたのだ。私の協力者は、転移の原因がBlackrockにあるのであれば、その元を破壊すれば反作用でもとの世界に戻れるかもしれないと考えたそうだ。彼は、原因の2つのBlackrockを獅子の城に集まった面々に見せてそれの破壊を依頼した。
 最初は、Spark殿が物理的に破壊しようと試みたが渾身の力で武器を叩きつけても黒い石には傷一つつかなかった。見かねた魔女様が、「あれしかないのか」と呟いた。「あの呪文だ。」それを聞いた一同はざわつく。「さすがに、あれは…」と恐れるSpark殿。どうやら危険な術らしい。だが、魔女様は魔法陣が隣の神殿にあると聞きそこへの移動を促した。そこに2つのBlackrockを置かせると魔女様は両手を空に掲げ複雑な文様を描きながら長い呪文の詠唱を開始した。
「Vas Kal An Mani In Corp Hur Tym」
 詠唱が終わるや否やすざまじい轟音と青白い炎に辺りが包まれてBlackrockの欠片が一つ消滅した。幸いにも魔女様は無事だったが、KarenさんがGreater Healを待機していたところを見ると運が悪いと命を落とし兼ねない非常に危険な術らしい。魔女様は、Blackrockが一つ爆発して消滅した以外は何も変化がなかった事を見て取るやすぐさま、2度目の詠唱を行ったが次はBlackrockにも変化がなかった。同一人物が術を行うにはしばらく時間を置かないと駄目らしい。
 危険な術である事を知りながらもSpark殿が次は自分がと手を挙げるが魔女様が魔術の才がなければ無理だと一蹴する。好奇心旺盛な魔女の弟子kirryちゃんが代わりに詠唱をしようとするが、私の協力者が待ったをかけた。一つ目のBlackrockが爆発したのを目の当たりにして怖くなったらしい。もし、もう一つが消滅しても何も起こらなかったら私が戻ることが完全に出来なくなるのではないかと。
 彼の恐れは奇しくも当たっていたようだ。その頃私はBlackrockによって転移された異世界において結界の破れを感じとっていた。これは、今現在での推測に過ぎないが、私が異世界に転移させられ戻れなくなっていたのは、二つのBlackrock間の干渉によりエーテルの結界が閉じてしまっていたからのようだ。Blackrockが一つになったことで干渉がなくなり結界は開き、私は異世界においてブリタニアへのアストラルゲートを見つけていた。もしもう一つのBlackrockも消滅していればそのゲートは再び閉じてしまっていただろう。そんなわけで私は帰路に立っていたが、転移には多少のタイムラグがあったようだ。
 私の体が神殿に具現化したときには、魔女様達は元大公城に戻っていた。そして、それは本当にタイミング的にギリギリだったらしい。皆と再会を喜び合う間も惜しいほどに腐敗の時は迫っていた。唯一コオーナー権限を持っていた私が来た事により、とりあえず運び出せるものの搬出が開始された。魔女様達が用意した荷ラマに荷物を乗せて隣の神殿の空いたセキュアに運ぶ。資材の一部は非常に重く荷ラマに乗せることも不可能だったのでドリブルで運ぶしかなかった。だが、我々がその時点で運び出せるものを全て運び終わらぬうちに彼等がやってきた。
 [123]のギルドタグを持つ赤目の襲撃者達だった。彼等も腐敗している城に目をつけ、タイミングを見計らって待ち構えていたに違いない。魔女様や一刀斎殿達が応戦を始める。私は事態の深刻さにとにかく少しでも今の内に輸送できるものを探しに城内を走りまわった。しかし、執務室の物などは殆ど大公殿下が設置されており、書棚に納められた本なども動かすことはできない。外では何人かが襲撃者に討ち取られてしまっているようだ。そして、その中でついに城の崩壊が起こった。
 場慣れしている襲撃者達の対応は素早い。瞬く間に新たな土台を設置してそこに拾ったものをロックダウンしていく。私は何とか少しでも持ち運べるものをと拾いながらもそれを運ぼうとするうちに襲撃者の攻撃を受けて倒れていた。
 やがて襲撃者も自分達の優位が確定したのを見計らって攻撃の手を緩めだす。こちらも適わないことを理解して彼等との交渉に移ることにした。彼等の狙いは資源や価値の高いアイテムだろうと踏んで恐らく彼等がいらないであろう書簡や記録簿などを返してもらえないかと頼んだのだ。もし可能であればGDMのギルドストーンも。
 彼等は意外にもすんなりと交渉に応じてくれた。またギルドストーンは、現在では非常に価値が高いが権利書の状態で保管されていたならば回収可能だが、石の状態で置かれていた場合は消えてしまうことも教えてくれた。GDMの名の刻まれたギルドストーンがなくなってしまったのは残念だったが致し方ない。[123]の面々が、見つけだしては置いてくれる箱の中から我々が欲していた大量の記録簿が見つかった。また非常に重い箱の中には備蓄していた食糧が入っていた。「お店でもやっていたのか?」と彼等は不思議そうだ。そのとき、「おお、あるじゃん」といいながら123の方が差し出してくれたものがあった。それは「Ashnod'」の名が刻まれたギルドストーンの権利書であった。価値が高いものではあるが彼等は快くそれらも返してくれた。そしてさらに様々なものをあの襲撃と崩壊の混乱の中でkirryちゃんがこつこつと拾い集めて神殿に運びこんでくれていたのだ。玉座や薔薇などがその中から見つかった。
 そして、最後には[123]の面々が土台を撤去し、彼等が興味のないものを全て解放してくれた。神殿に入りきらないものはKarenさんが月の城の跡地に確保した土台に運びこむ。Karenさんは月の城の跡にマティアスゆかりの品々を陳列した部屋を作ってくださるそうだ。こうして、元大公城は消滅したが、古き友人達のお陰でマティアスの命脈は保たれ、私Takelphはこのブリタニアに再び戻ることができた。
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2007年06月11日(月)
王国の再生に寄せて
あれからどれくらい、経ったのだろう。
太陽も月もないこの世界では時を数えることもできぬ。

噂ではBritanniaでは、現ブリタニア政府によって、
王国の再生計画が進められているときく。
王不在での王国の再生がうまく行くとは思えぬが…。
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2007年01月09日(火)
Blackrockに吸い込まれて
皆の協力で掘り出した2つのBlackrockを並べて調べていた時、
その断面のから黒い光が放たれた。
その光に魅入られた私はその中に歩を進めてしまった。
気がつくと私は別の世界に立っていた。
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2006年11月18日(土)
採掘ギルド IronPickaxe
 旅の記録の続きを書かねばならないのだが、この調子だと全く現状に追いつけそうもない。
 旅日記の続きはまたおいおい書くとしてとにかく現在の状態を書いておかねばいけないと思い立った。

 そう、旅から戻ってきたら元大公が妙に元気になっていてパラディンギルドを作るとか言い出していた。大公という政府からの公的な肩書きは剥奪されたが、困っている人を助けたいという基本的な在り様は変えられるものではないのだろう。

 だが「パラディンとなると私は参加はできないな。」と思ったが、Randis殿は治療師のギルドを作り活動を始めるとか戦士ギルドのWolFとは同盟を組むとかいろいろ話を聞いていると私もなにかギルドでも作るかという気になってきた。

 私ができるとすれば鍛冶か採掘だが鍛冶のほうは実はまだ伝説への修行中で極めきれていない。ならばあまり需要はないだろうが採掘ギルドをやってみよう。Nalsival殿にそれを伝えると早速同盟の申し込み状を送ると伝えてこられたので慌てる。まだ構想だけで実際にはギルド設立の申請をしていなかった。
 慌ててギルド名は、前から考えていたこのサイトの名前と同じにし、略称をどうするか少し悩んだ。[IP]だと某とっつぁんの所属する団体と間違えられてしまう恐れがある。最近は4文字までいけるらしいから[PICK]とかもいいかなとか思ったが、ふとアシュノッド侯領の紋章が頭をよぎった。双頭の鷲をイメージしたこの形[d+b]。そう、このような象形文字風にしてみたい。そこで、こうしてみたのだが世間の皆さんはわかってくれるだろうか。→[(---]
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2006年08月16日(水)
旅日記14 Vesperの再会
 旅団の旅は一時的に中断すると魔女様が決められた。オフィディアン兵が我が物顔に歩きまわる今のLost Landでこのまま旅を続けるのは危険すぎりと判断されたようだ。護衛の狼の牙の面々もブリタニアを襲う危機に立ち向かうことに意義を見出しているようだ。KarenさんもBritannia側に残り襲撃を受けている街の防衛に当たっているという。SKFのBerthold殿がTrammelに比べて防衛線が手薄となっているFeluccaのVesperの防衛に当たるものを募っているという広告を見たため私もBritanniaに戻ってみることにした。ここからもっとも近いBritanniaへの通路はPapua秘薬屋の魔方陣となる。オフィディアン兵が大勢いたが彼らには転移装置が仕えないことを利用してうまく潜りこむことに成功した。すっかり忘れそうになっていたあの呪文を唱えてMoonglowの魔術師ギルドへと飛ぶ。
 (つづく)
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2006年08月05日(土)
旅日記13 ロストランドへ
 この数日Vesperで頑張りすぎたせいか、旅団の移動日だったがまたしても寝坊してしまった。もう魔女様達は、ロストランドに到着しているようだ。今日もIronworks前にはオフィディアン兵がうろついてはいたが比較的手薄だっため、無事にVesperを脱出し、Minocへと向かうことができた。Minocの街を抜けて、七つ石街の広がる北ミノック高原に到達する。かつては賑わっていたSST酒場やMOOPショップのSST関連施設が並びその背後にはSST城が控える。魔王の指輪にまつわる色々な出来事が、このかつて王国だった街を舞台に繰り広げられたのだ。自ら王権を返上することでSST王国を解散・民主化させたSpark殿。指輪を消滅させようとして失敗し、一度は漆黒騎士団の下僕となったが、我々は彼を解放することに成功した。自由な身となった彼は、今はどこにいるのだろうか。ブリタニア政府の命を受けて大公国を解散させた我々にとって、今ようやく彼を理解できる時がきたのかもしれない。そんな想いが走馬灯のように心を駆け巡りそうになった。
 しかし今は無人のSST領をただ過ぎ行き、西の岩山にあるロストランドへと続く洞窟に入る。カンテラの明かりを便りに暗い洞窟を抜けると湿った空気が漂うロストランドのジャングルの中に出た。先行している魔女様達は、ここから北上したらしい。私も密林の多い茂るの沼地を渡り北上を開始する。Trinsic北の沼地は平坦だが、この沼地はあちこちに小高い岩山や丘があり複雑に入り組んで行く手を阻む。気をつけて歩かないと迷子になりそうだ。なるべく右手にそびえる高い岩山を見失わないようにして歩くと岩壁にぽっかりと開く洞窟を発見した。先発隊にそのことを念話で報告すると皆が口々にその洞窟に入らないようにと警告を送ってきた。どうやら先発隊はうっかりこの中に迷い込み散々な目に遭ったららしいのだ。君子危うきに近寄らず。私はさらに北上を続けた。
 やがて密林の湿気が塩気を帯びてきた。唐突に木々が切れ海原が目の前に広がる。そしてそこには一艘の帆船が浮かんでいた。乗っていたのは、魔女様とkirryちゃんだった。私が追いつくまで出港を待ってくれていたようだ。
 そこは南の沼地の水を集めた川が海に流れ込む河口の東岸で、この先北に進むには海に出るしかない。少し戻れば川に橋が架かっている場所があったはずだが、陸路をたどるとPapuaを襲撃しているオフィディアン軍にまともにぶつかる恐れがあるので懸命な判断だろう。しかし、魔女様はPapua港が近いことを知るとそちらに舵を取った。Papuaの現状を確かめようというのだろうか。
 すぐにPapua港が見えてきた。意外にも港にはオフィディアンの姿は見えない。魔女様の船は静かに港にすべり込み、我々は上陸した。しかし、やはりオフィディアン兵に見つかってしまった。我々の船が入ってくるのを見たであろう女族長と巫女のペアが港に駆けつけてくる。我々は彼らとの接触を避けるために急いで港湾管理局の建物に隠れた。
 そういえばこの建物の中でオフィディアン兵士と戦った勇敢な少女の話がニュースで報道されていたのを思い出した。彼女の遺体が発見されたときにはその近くにオフィディアンバーサーカー兵の死体もあり、少女がたった一人の小さな体で勇敢に戦ったことを物語っていたという。
 そうこうするうちに建物の周囲に次々とオフィディアン兵が集まってきてしまい、先に進むにはその包囲網を突破しないといけない状況になってきた。幸いにも我々は3人おり私以外の2人は魔法も使える。包囲の輪の総大将格はエンフォーサーの大将だった。こいつは力が強く体力はあるが魔法は使えない。ひょっとしたら勝てるのではないかと思いそう口走ってみると、kirryちゃんと魔女様から「頼もしい」、「流石だ。」と言われてしまう。慌てて1人では無理で魔法の使える二人のサポートを前提としていることを言うと「えー」とkirryちゃん。2人とも秘薬があまりないらしい。この街にも秘薬屋はあるはずだが、おそらくオフィディアン兵が厳重に守っているだろう。とりあえず旅の途中で拾った秘薬を渡す。といっても極わずかしかない。これでなんとかこの包囲網を突破するしかないだろう。
 魔女様が羽蟲を召還してオフィディアン兵の気をそらしている隙に建物をみんなで飛び出した。オフィディアン兵はすぐに気がつき追い迫ってくる。私も応戦しみたが大将は非常に高い装甲と体力を持っているようでこちらの攻撃は殆ど当たらなかった。だが向こうもまだ新米らしく、攻撃もなかなかこちらに当たらないが、当たると体力を半分ぐらい削られる。戦い続けると確実に負けそうなのでkirryちゃんが囮となって少し離れたところに誘きよせたところで隠れてこっそり帰ってきてくれるという。女子にそんな危険な役を任せるのはどうかと思ったが正直私にはできそうもないことなのでありがたく受け入れる。そうしてなんとか無事にみな船着場に戻ることができた。
 パプア港にはBritannia本土では見かけないほど大型の船が停泊している。マストが3本もあり乗船者が腰掛けるための椅子まで設置されている。その船を見た魔女様が、「ホークの操船だったら快適そうだね」とおっしゃった。ホークとはもちろん彼女の愛人で元海賊のHawkwindのことだろう。彼も旅団のメンバーとして我々の旅に同行したはずだったが、のっけから借金の返済が滞ってジュカ族によってWrongの刑務所に拘留されたりとトラブルが絶えない。無事釈放されたはずなのだが、それっきりまた見かけた者は居ないようだ。
 「まさか、オフィディアンにも借金があってまた捕まってるなんてことはないでしょうねぇ。」というと魔女様は、ありえると真顔でお答えになった。
 そんなこんなでオフィディアンの駐留するPapuaを逃れ野営に適した土地を探して船で狭き海を北上することになった。しかし、北に進むと海岸は切り立った崖になり、その奥には溶岩や砂漠しか見えない不毛の地となってきた。とても野営はできそうもないため、いったん引き返し、ジャングルの一角にPapuaのオフィディアン兵からは死角となる場所を見つけ、そこに船をつけて野営地とすることにした。熱帯の木々が天然の防壁となり我々を守ってくれるだろう。
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2006年08月04日(金)
旅日記12 死闘Ironworks
 今日もVesperの武器屋Ironworksの作業台下の隠れ家で目覚めた。店の前のオフィディアン兵と戦っている義勇軍の方がいたので私も外に出て加勢することにした。包帯を巻いて差し上げると感謝されたので逆に店の前のオフィディアンを倒して下さって助かっていますと答える。そしてこの店で武器修理をしていると伝えると早速使っていたオフィディアン特攻の刀を修理させて下さった。Mebiusと名乗ったその戦士と別れて再びIronworksの番台に立ち、暇を潰すために鍛冶ギルドの注文を受けることにした。
 その時「わー、見分けつかないね。」突然店の中にkirryちゃんが現れた。バシネットを被って作業中の私の姿が、街の鍛冶屋に見えるようだ。扉が開く気配もなかったので私が店内に入るときに一緒に入ってきたのだろうか。全く感心させられる隠密行動ぶりだ。kirryちゃんもオフィディアン兵を倒しに行くと言って出て行った為、私は鍛冶ギルドの注文品を製作して報酬を受け取ってしまうと後を追った。
 店の外に出ると早速オフィディアン兵が襲い掛かってきたが、新兵だったので軽くいなすつもりで相手をしたら、魔法を使う奴で、あっという間にこちらがいなされた…。この世とあの世の狭間をしばらくの間彷徨ったが、幸い霊視能力のあるkirryちゃんが私を見つけて現世に呼び戻してくれた。「どじねー。にしし」と笑われたが言い返す言葉もない。装備品一式と仕事道具が倒れた場所に置き去りになっているので何とか取り戻したいと伝えるとkirryちゃんが手伝ってくれるという。
 「少し待ってて」といって姿を消したkirryちゃんが、なかなか戻ってこないため私も少しずつ武器屋の方角へ進んでみたのがいけなかった。あっさりとオフィディアン兵に見つかって倒される。ようやく戻ってきたkirryちゃんに介抱してもらって息を吹き返した。しかもkirryちゃんは、なんと私の装備を持って帰ってきてくれたのだ。お礼の言葉もない。しかしその直後に悲劇がおこった。
 近くでアベンジャー部隊の将軍と戦っていた戦士がピンチに陥っていたため、インビジビリティーの魔法をかけてあげたkirryちゃんに気づいたその将軍が襲い掛かった。すぐに自分にインビジビリティーをかけようとしたkirryちゃんだったが、将軍はそれより早くkirryちゃんに迫り、巨大なバーディッシュで切り裂いた。血を流して倒れるkirryちゃん。そして次のターゲットは私だ。将軍は、余裕を持って一撃目で私を麻痺させた。そして、懸命に包帯を巻くが動くことができない私に易々と二撃目を放った…。
 気がつくとkirryちゃんと私は、ヒーラーハウスで治療を受けていた。さっきkirryちゃんが助けた戦士が、ヒーラーハウスにいたオフィディアン兵を倒し一時的に安全地帯を確保して下さったのだ。Xephと名乗ったその方は、ただの戦士ではなく騎士道の心得もあったようだ。我々を治癒魔法で回復して下さった。その方にお礼を言い、元気を取り戻したkirryちゃんと再び失った装備を取り戻しにむかう。
 今度はkirryちゃんはエナジーヴォルテックスを呼び出して進む。ナイトの少佐を何とかやり過ごし、再びさっきのアベンジャー将軍が待ち構えるエリアまで来たところ、今朝私が武器屋で出会ったMebiusさんがその将軍に倒されるのを目撃してしまった。将軍が通りすぎるのをやり過ごしてから、私とkirryちゃんは彼を助け起したが、目を開いた彼は、将軍に装備を奪われたと悔しそうにつぶやいた。奴を倒せば装備は、取り戻せるかもしれない。しかし、kirryちゃんがレブナントを召還しても全く平気なその将軍を我々だけで倒せる気配が全くしなかった。そして、我々の治療の手際が悪く再び倒れてしまうMebiusさん。kirryちゃんも先ほど装備を大分失っており戦うのがつらそうだ。今は諦めて引き下がるしかなさそうだ。
 幸いにもオフィディアン兵が掃討されているVesper銀行に戻り、少し迷ってから旅の間封印していた保険をかけた装備を身に付けた。Mebiusさんも銀行で装備を付け直している。kirryちゃんは別の町の銀行に飛んでいったようだ。私は、今度は武器屋に戻ることだけに専念することにした。一度銀行前の橋から街を出て、街の外を周り南の宿屋から再びVesperに入る。幸いそちら側はオフィディアン兵の数が少なかった。なんとか逃げ切ってIronworksの隠れ家に潜り込む事に成功した。結局、私が武器屋に立ちたいというこだわりのために、kirryちゃんを巻き込んでしまっただけだったが、念話で事の次第を魔女様に報告すると魔女様がkirryちゃんを誉め、kirryちゃんはちょっぴり誇らしげだった。
2006-08-04 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年08月03日(木)
旅日記11 Ironworks駐留
 旅団の次の移動日までオフィディアン侵攻下にあるVesperの武器屋、Ironworksに居座ることにした私だが、なんともやはり危険な場所であった。念のために隠れて休んでいるが、目覚めたときに店内にオフィディアン兵がいることも珍しくはない。それが戦士の新兵[Recruit]ぐらいであれば私でも何とか倒せるが、ちょっと上の階級の者達だと私一人ではとても対処できないため、隠れ家から出ることもできない。
 そんな一夜を過ごしたあくる日、人の気配を感じて目を覚ますと昨夜のSayuriさんが店内に立っていた。丁度武器修理契約書を使って自分の武器を修理したところだったらしい。店の外のオフィディアン兵を片付けて下さるようなので私も外に出てお手伝いをしていると、Karenさんが今日は魔女様を連れてやってきた。やはりお二人もVesperの様子が気になったようだ。
 我々が合流を果たす間もなくオフィディアンの戦士部隊と神官部隊の将軍、2人が襲い掛かってきた。土エレメンタルを召還し、ヒリュウを嗾けてさらに自分で叩くSayuriさん。土エレメンタルを召還してから矢で射るKarenさん。魔女様の召還する羽虫はオフィディアン兵に群がり体力を奪っていく。私はというとツルハシで叩くのみだが、こめられた電撃の魔法のお陰でわずかながらダメージを与えることができる。4人で力を合わせてオフィディアン軍の将軍を相手取っていたところ、Karenさんが突然自分の召還したエレメンタルに攻撃を受け始めた。予想外の出来事に慌てて逃げ出すKarenさんを追いかけて包帯を巻く。何もしていないと言い張るKarenさんだが、オフィディアン兵と間違えて自分のエレメンタルに矢を当ててしまったのでしょうと指摘すると、それを肯定するかのように魔女様も「たまに私を撃つぐらいだからな。」といいクスリと笑う。「Takelphも気をつけるのじゃぞ。」と仰る魔女様に「はい」と思わず笑いながら答える私の背後から射るようなKarenさんの視線が突き刺さっていた。
 ようやく、2将軍が倒れた。ほっとするののつかの間、矢も秘薬も尽きてしまったので帰還するというKarenさんの背後に新たに巫術師部隊の将軍が襲い掛かる。あっという間の出来事にKarenさんは打ち倒された。我々が心配して見守る中、Karenさんは、なんとか起き上がったが、先ほどの誤射といい連戦で疲れも溜まっているようだ。魔女様と二人で引き上げるとのことで、私も再び武器屋に戻ることにした。
 武器屋でしばらく佇んでいるとBailone殿が現れた。昨夜来て下さったときに隠れて休んでいたことを伝えると、笑いながら「事情はよく存じておりますよ」と答えて下さった。再び戦士の救援に赴くBailone殿と別れて私も休むことにした。

(付録) オフィディアン軍編成

an ophidian berserker
an ophidian brood queen
an ophidian healer
an ophidian matriarch
an ophidian avenger/knight-errant[RANK]*
an ophidian zealot/justicar[RANK]*
an ophidian shaman/apprentice mage[RANK]*
an ophidian warrior/enforcer[RANK]*
*[RANK]
 [General] 将軍
 [Major] 少佐
 [Captain] 大尉
 [Lieutenant] 中尉
 [Sargeant] 軍曹
 [Corporal] 伍長
 [Specialist] 技術兵
 [Recruit] 新兵
a giant snake
a snake
2006-08-03 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年08月02日(水)
旅日記10 Vesper防衛戦
 Minocに滞在する間に耳に入るのはやはり隣町Vesperへのオフィディアン侵攻のことばかりだった。いつか折れ矢で逢ったMizuhoの戦士Vessel殿や自由な鷹騎士団のBerthold殿らもオフィディアン軍討伐に立ち上がっているらしい。今回の旅に出るにあたって大公国時代に培った装備一切をおいてきてしまったので戦いに参加することはできそうもなかったが、戦士たちは武器の消耗の早さに困っているという。ロストランドに出発するまではまだ日があるので、私のような鍛冶屋でも、炉と金床のあるVesperの武器屋の安全を確保し、しばらくなりとも駐留することができれば彼らの役に立つことできるかもしれない。そう思いついた。
 酒場の隅で書物に目を通しておられた魔女様に決意を告げて別れ、Minocの銀行で無くすとこまる地図や寝袋をしまい、手製の鎧を着込んだ。念のために保険をかけた秘蔵のライトニングツルハシだけは護身のために持っていくことにする。
 北の銀行付近から入ると幾つもの橋を渡る必要があるため、先に墓場の前を南下し、南の宿屋からVesperの街に入ってみた。いるいる。街はオフィディアン軍に蹂躙されている。バーディッシュのような武器を抱えたオフィディアンの戦士やねじくれた杖をもった神官達に混じって赤い体表を持つ明らかに強そうな個体も混ざっている。あれが噂に聞く将軍[General]に違いない。隠れていた建物の陰を出た私は、鍛冶屋のある島を目指して走りだした。
 私の決死行は5分と持たなかった。神官のパラライズの魔法で足止めを喰らったと思うと赤いハルバードを構えた将軍が背後に迫っていた。一撃目で毒を受け必死で包帯を巻くも解毒したときには次の一発がきた。目の前が暗転する。
 気がついたときには私の前には見知った顔があった。冒険者のBrizo殿だった。隣の薄紅色の着物をきた女性は私に包帯を巻いてくれていた。女性はSayuriと名乗った。二人ともオフィディアンからこのVesperを取り戻すためにやってきて偶々出会い、共闘していたらしい。仕事道具の回収の手伝いをお願いすると快く手伝ってくださった。二人とも魔法剣士で、パラライズフィールドなどで援護してくださり、お陰で無事に装備を回収できた。しかし、肝心な仕事道具を収めた道具箱が見当たらない。どうやら先ほどの将軍が持ち去ったらしい。お二人はその将軍に挑むようなので私もわずかばかりの攻撃力と大公国で培った包帯戦術を駆使して援護する。将軍は3人がかりであっても非常に手強かった。Brizo殿やSayuriさんを狙っている隙に二人に包帯を巻くだけの私であった。ようやく将軍が倒れるとその腕には私の道具箱がしっかりと握られていた。無事に取り戻せたので二人にお礼を述べると、Sayuriさんが尋ねた。「鍛冶屋さんは、昨日の騎士メイサーの方とお知り合い?」
 私の知る限りメイサーの騎士といえばNalsival大公殿下しかありえない。大公国の紋章は既に取り外していたのだが、先ほど治療してくださっている間に大公国時代の名刺(Profile)のGDMという文字をご覧になったようだ。彼女は昨日、その騎士メイサーと一緒に治療院付近で共闘したという。私は、その人とは同じギルドだったが最近ギルドを解散したことを伝えた。そして、もしその騎士メイサーに逢えたら、これから何とか武器屋に潜入して武器防具修理ボランティアをするつもりであることを伝言してもらうことにした。
 二人に別れを告げると再び武器屋へのアタックを開始した。しかし、武器屋の中にアヴェンジャーの少佐[Major]がいたので慌てて橋を渡り東の島に逃げ戻る。と、そこへ犬の姿をしたKarenさんが姿を現した。魔女様から私がVesperに向かったことをきいて様子を見に来てくださったようだ。彼女が人の姿に戻り私が姿を現して出迎えようとしたその時、彼女の背後にナイトの少佐が現れたかと思うと彼女をハルバードで一撫でした。そして彼女は倒れた。ナイトが行ってしまうのを確認し、包帯を持って彼女に駆け寄った。私が抱え起す前になんとか彼女は自分の力で立ち上がったが、私の治療を受け入れた。まさか一撃で倒れるとは思っていなかったようだ。
 なんとか体勢を立て直した我々は、Karenさんのエナジーボルテックスのお陰もあり、武器屋のオフィディアンを大分排除できたが、武器屋Ironworksの中にまだ少佐が頑張っているため中には入れない。どうやっておびき出そうか考えているとまた見知った人物が現れた。冒険者の宿で逢って私を鍛冶屋として認めてくれたVessel殿だ。彼の報告書を読まなければ、この場に立つことも無かったかもしれない。彼は、Sheenさんというアースエレメンタルを引き連れた人と共闘し、少佐や将軍などの大物と戦っているようだ。私もとりあえず彼らの援護をしに駆けつけた。
 何とか3人で少佐を倒し一息つくとVessel殿は、バーサーカーを探そう言い出した。私は戦うより武器の修理のために武器屋に潜りこむことが目的だと伝えるとVessel殿は目を丸くしたようだ。包帯が切れそうだというので東の島の治療院で買えることを教えた。二人のお陰で武器屋の周りのオフィディアンがさらにいなくなったため、Ironworksの中にいた一匹を誘き出した隙に中に駆け込み扉を閉めることができた。
 炉と金床を確保できてほっとしていると先ほどのSayuriさんが私の姿を見つけて店に入ってきた。お陰様で武器屋を取り戻せたことと、修理したい物があればいつでも声をかけて欲しいことを伝えると彼女の武器である強化したオフィディアン特攻のナイフの修理を依頼して下さった。そして私がツルハシで戦っていたのを見ていたのであろう。オフィディアンの将軍より奪ったであろうPowerのツルハシを私に下さったのだ。以前Saber殿からVanquishingのツルハシをもらっていたのでこれで2つ揃ったことになる。なんとも嬉しいプレゼントだった。
 彼女は再び戦いの中に身を投じ、私は炉と金床の陰に隠れほんのしばらくのつもりでまどろんだ。夢現の中にKarenさんやkirryちゃん、Nalsival殿下、Saber殿、Spark殿、Bailone殿たちの声が聞こえた気がしたが、私はそのまま朝まで眠りこけてしまった。
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2006年07月31日(月)
旅日記9 Kendall山登山
 夜はあっという間に明け、飲み足りなげなMohawkと供に女性陣のテントに向かう。Karenさんが起きていたが魔女様とkirryちゃんはまだお休みのようだ。と思ったらkirryちゃんが目の前に現れた。どうやらまた隠れて夜通し遊んでいたらしい。しばらく待つと魔女様が起きてきたが皆その出で立ちに目を見張る。いつもの赤いドレスを脱ぎ捨て軽快な服装に身を包んでいる。
 「登山だろう?」魔女様は事もなげにそう仰った。そう、今日はKendall山に登ると予告してあったのだ。残りの者達も魔女様を見習って服装を整える。Mohawkはいつもどおり。私はいつものローブを脱いでMohawkに借りたリングメイル脚を履く。上半身は裸のMohawkスタイルだ。眠いといっていたKarenさんも重そうないつもの鎧を脱いで軽い服に着替えた。
 早朝のMinocの街を抜け、Kendall山に向かう途中に私は子供の頃の遊び場所の一つに案内した。それは私が子供の頃におもちゃなどの宝物を隠していた場所だ。今のMinocの子供達のためにその場所は秘密にしておこう。
 運河にかかる橋を渡りKendall山の麓に辿り着く。山肌にぽっかりと開いた主坑道は無尽蔵と思われる鉱物資源の宝庫だが、昔からそれを狙った追剥が現れる場所としても有名であり鉱夫ギルドでは警戒を呼びかけている。鉱山の南にもテントが並んでいる。ジプシー達のキャンプに似ているがこちらは、遠くから採掘のためにやってきた鉱夫用のキャンプ地なのだ。彼らは数日から長い時には数週間ここで採掘をして行く。ギルドでは、そのような旅の鉱夫にも鉱山を使わせる代わりに採掘料を徴収しているが無断採掘が後を絶たないらしい。そんな状態なので鉱山に現れる追剥は、無断採掘者を懲らしめるために鉱夫ギルドが雇っているのではと噂する者もいる。
 Karenさんが、やはり疲れているので休むといって鉱夫キャンプのテントに潜っていったので、残りの者達を東の登山道入り口へと案内した。いよいよ登山開始である。
 急な坂を登る時は無理に真っ直ぐに登るより斜めにジグザグと登るほうが楽だ。私は勝手知ったる山なので基本を無視して真っ直ぐに登ってみせる。魔女様は基本に忠実に慎重に登っている。
 山の中腹でkirryちゃんが立ち止まった。「みてみて。」何だろうと皆で近づいてみると、山の斜面の凹凸を指して「お化けみたい」と言った。なるほど、確かに上の二つの窪みが眼窩に、下の窪みが嘆き悲しむ口のようにもみえた。odessaの顔を思い出したのでodessa坂と名付けることにした。子供の発想の面白さには感心させられると思ってkirryちゃんを振り向くとバンシーに姿を変えて宙に浮き得意そうに「にしし」と笑っていた。
 登山道は最後の急な登りに差しかかった。宙に浮いたkirryちゃん以外の2人は結構辛そうだ。Mohawkも魔女様の登り方を真似て蛇行しつつ登っている。最後の急な坂を登りきったところには、我々が上の坑道と呼んでいる横穴が開いている。掘り師たちもあまり来ないが、一人でじっくり掘るにはいい穴だ。
 その坑道を出て、突き当たりまで進むとそこが山頂展望台だ。皆は、ミノックの街が一望できるその眺めに感動してる様子だ。登山の疲れも吹っ飛ぶだろう。実際には背後に急な岩山があり本当の頂上はその上なのだが、トクノ島の忍者でもなければ到底登ることはできそうもないので、便宜上この展望台を山頂と呼んでいる。
 そのことを話すとkirryちゃんがテレポートの呪文を唱えて岩山の上に登ろうとした。しばらく試しているうちに何か思いついたのか先ほどの坑道のほうに一人走っていった。放っておいて弁当でも食べようかとしているとしばらくして岩山の上にkirryちゃんの姿が現れた。なんと、登ることができたらしい!坑道の中に岩山の頂上につながる縦穴が在ったようだ。
 皆が感心して見上げていると得意満面だったkirryちゃんが情けない声をあげた。「おりれないよう;;」
 どうやら登ることはできるが着地できる場所がないらしい。「Kal Por Ylem」魔女様は、すかさずマークの呪文を使い展望台のルーンを焼く。そして、全員でkirryちゃんがどうやってあの場所に上ったのか調べるために坑道へ向かった。暗い坑道の中で上を見上げると確かに天井から光りがもれ込んでいた。魔女様はその場所をめがけてテレポートして姿を消した。魔女様の意図がわかった私は羨ましがるMohawkを促してさっきの展望台に戻った。魔女様がすかさず逆ゲートを開いて下さる。おかげで魔法が使えない我々二人も岩山の上の本当の山頂に辿りつくことできた。帰りもゲートを開いてもらえば降りられるという寸法だ。
 降りる方法が確保できたので安心したのかkirryちゃんは、再び得意満面だ。かろうじて人一人が立つことのできる平らな岩場を見つけてはテレポートでぴょんぴょんと飛び回って遊んでいる。そしてこの場所で採掘はできるのかたと尋ねてきた。採掘はできるだろうが一抹の不安が頭をよぎった。足元が狭く掘った鉱石を置く場所がないため、下手に掘りすぎて重量オーバーになると、ゲートに入ることもできずリコールすらできなくなってそれこそ降りられなくなる怖れがあるのだ。バッグには少し余裕があったので採掘をしてみたがdull copperぐらいしか出てこないようだ。魔女様はその場所のルーンを一つ焼いて私に下さった。
 岩山の山頂は眺めは良かったが人が立てる場所が少なく窮屈だったので魔女様のゲートで展望台に戻り、眼下に一望できるMinocの街を眺めながら、昨日酒場で買ってきた食料を広げ楽しいランチを取った。自然と旅団の今後の旅程の話となったが、やはりこの後は、Minoc北の洞窟よりロストランドに向かうという。現在オフィディアン族がPapuaに侵攻しているため危険はあるかもしれないが、ロストランド出身のMohawkが案内をしてくれるということだから何とかなるだろう。
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2006年07月30日(日)
旅日記8 Minoc観光
 昨夜の魔女様との話で私の生れ故郷であるMinocを旅団の皆に案内することになった。約束の時間に酒場The Barnacleに行ってみると魔女様、kirryちゃん、Karenさんがテーブルに着いて待っていた。odessaもいたらしいが先に寝てしまったようだ。出発前に履物チェックをしたが全員ちゃんとブーツを履いてきていた。後でわかるが今日は普通の靴やサンダルではダメなのだ。
 まずは、北の厩舎を見に行く。鉱夫にとっては大切な荷馬を預かってくれる場所でもある。ブーツなのだから後で洗い流せば済むことなのに女性陣は馬糞を踏んだ、踏まないで大騒ぎをしていた。今日は行かないが、北厩舎から街を出て北に進むと北Minoc高原、すなわちSST領に至る。SSTにとってはこのMinocの街は玄関口にあたる訳だ。
 次に私の祖父と父が所属していた鉱夫ギルドGolden Pickaxeに案内する。kirryちゃんに私もこのギルドに入っていたのか聞かれたが残念ながら私は子供の頃に街を出てしまったので所属はしなかった。ギルドの事務所には、鉱山で見つかった非常に珍しい宝石の見本も展示されている。最近ではエルフ達のもたらした技術により、鉱石の中から貴重な宝石の原石を見わけることができるようになったが、昔はよっぽど純度の高い結晶でもなければ採掘中に宝石を掘り出すことなどできなかった。
 南に下ると道具屋、大工屋が並ぶ。Minocには昔は船大工があったのだが、南に大きな街Vesperができた為に現在では船関係の産業はすべてVesperに移っている。それでもMinocとVesperの間は定期船が通っており、この大工屋の前の運河からVesperの町にインゴットや鍛冶製品を輸送しているのだ。そんなウンチクをたれながら、次に案内したのは神殿建造地だった。そこでMohawkが合流する。我々を探して街を二周回ったそうだ。
 その神殿は百年前から建造が始まり今に至ってもまだ建築が終わらないのだ。この神殿のデザインをした建築家が建築の工程についても細かい注文をしており、その通りに進めたらそんなに時間がかかってしまったという。それを話すと皆驚いていた。Mohawkの感想だが「作り続ける風景が街の一部」ってのは確かにこの街の気風を言い表しているかもしれない。
 そこで夜になったため、休むことにした。Britannia時間にあわせて夜は休むのが今回の旅の決まりだ。この街で公的に認められた宿泊施設は酒場しかない。私やMohawkなら酒を浴びテーブルで突っ伏すのも良いが女性陣には少々気の毒だ。そこで、ジプシーキャンプに向かうことにした。
 ジプシー達がMinocの入り口にキャンプを張ってからもう随分となる。ジプシー達は最初は人数が多くMinoc住民とも小競合いがあったが、ジプシーキャンプに人狼が紛れ込み多くのジプシーが犠牲になった後にMinoc住民の協力により退治されるという事件があった後は、双方の領分を冒さないという条件の下黙認されるようになったそうだ。ともかく、ジプシーは自分達を旅人とみなしており、旅人には親切で頼めば空いているテントを使わせてくれる。
 女性3人をベッドのあるテントに案内し、Mohawkと私は別のテントに泊まろうとすると女性のジプシーが入ってきて困ったようにこっちを見た。どうやら彼女のテントだったらしい。慌てて退散し別のテントに入ってみると大きなテーブルがおいてある食堂用のテントだった。Mohawkに目で合図すると彼もニヤリと笑う。朝までここで酒を酌み交わそうという算段だ。Mohawkが出す酒はオーク産、ヘッドレス産、ハーピー産と珍酒ぞろい。私はBarnacleのエールを出して二人で飲み出した。話題は自然と隣町Vesperに襲来してきたというオフィディアンのことになった。VesperとMinocはそう遠く離れていないためオフィディアンがこちらにも攻めて来る可能性は高い。
2006-07-30 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年07月29日(土)
旅日記7 Minoc到着
 今日は、旅団の移動日だったが昨夜遅く第4野営地に戻ったためまたしても寝過ごしてしまった。慌てて飛び起きると魔女様の思念を感じ取ることができた。遅くなったことを詫び、現在地を尋ねると既にMinoc入りし、街に一軒しかない酒場で既に休んでいるとのことだ。私もと先を急ぐ。 第4野営地は、Minocのすぐ近くだったようで程なく私も懐かしい故郷Minocの街に辿りついた。そう、この街は私の故郷なのだ。私の家系は代々この地で鉱夫や職人として暮らしてきた。父方は、先祖にドワーフがいるんじゃないかと言われるぐらいの根っからの鉱夫だったし、母方は職人の家系で父はその技術を学んで鍛冶職人にもなった。
 懐かしい景色を眺めていると後ろから男に声を掛けられた。「いい仕事があるんですよ!」振り返ってそいつの顔をみたとたんに脳裏に何かが浮んだ。改めてじっと見つめると向うも見つめ返してきた。
 「Takelphか?!」私も驚いたが向うも驚いていた。そう、子供の頃一緒に遊んだOrrinだったのだ。お互いすっかり初老といってもいい年齢になっていたが子供のころの面影は当時のままだった。奴の家は代々Minocの市長などを務め、田舎貴族とはいえ爵位があったのだが、この友人はちっとも貴族の子供らしくなく、私のような平民の子供と一緒に鉱山を駈け回って遊んでいた。一しきり互いの現況を話しているとあっという間に時間が経過してしまった。
 ようやく魔女様が酒場で待っていたことを思い出し、The Barnacleに行くというと奴もついて来るという。しかも今晩は家に泊めてくれるそうだ。Minocには宿泊可能な施設として一般に認められているのは本当は酒場であるThe Barnacleしかないので在り難い申し出だった。酒場で寝るというのは、酔っ払いと一緒にテーブルに突っ伏すということだからだ。
 酒場につくと魔女様はもうお休みになろうとしていたのか寝酒にワインをお飲みになっていた。私はOrrinを紹介し、この街が私の故郷であることを説明した。私が街の観光案内をさせてくださいと申し上げると「それは楽しみだ、皆に告知しよう」とおっしゃって下さった。
2006-07-29 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年07月28日(金)
旅日記6 砂漠の砂嵐亭
 かつてTrinsicという街を通じて大公国と協力関係を結んでいたBerthold殿の自由な鷹の騎士団がTrinsicからCompassion砂漠に拠点を移動したという噂を聞いていたが、大公国の消滅以後すぐに旅に出てしまったため、訪れることができていなかった。なので旅団があの砂漠の近くで野営を行うことがあったら是非訪ねてみようと考えていた。ようやくたどり着いた第4野営地は迷宮CovetousのあるのAvarice山脈の北西の森林地帯にあり、少し街道沿いに戻れば砂漠に辿りつくことができる。そんな訳で1人野営地で目覚めた私は、Compassion砂漠にやってきた。
 砂漠に足を踏み込んだ私は、かつてファルタヤ地方とも呼ばれたこの地で起こった事件を思い出していた。砂嵐から逃げ回りながら当時準備した砂防ローブを持ってこなかったことを後悔する。良くまぁこんなところに街を作ろうと考えたものだ…とも思ったが、大公領のあったTrinsic北部沼沢地方も普通の旅人が訪れたいと思うような場所では無かったことを思い出す。どんな場所でも住めば都となるのだろう。
 砂漠を取り囲む岩山の影で砂嵐を避けつつ進むとようやく鷹の砦を見つけることができた。その地形をみて思ったのだが聖徳の騎士団のjuria殿の砦が存在した場所なのかもしれない。彼女の砦が紆余曲折を経てBerthold殿の所有するところとなったのだろうか。回りには闘技場や図書館、酒場、商店といった施設も建ち並んでいる。生憎と時間が遅かったためか人の気配はないが、砦を見学させてもらい炉を発見して調査採掘によって掘り取った鉱石をインゴットにさせて頂いた。
 砂嵐亭が空振りだったため、砂漠を北に抜け前回誰もいなかった親不孝亭を再度訪れてみようと考えた。途中でかつて、FoAが儀式を行おうとしていたファルタヤの遺跡、ゾグの祭壇に立ち寄ることができた。あのFoAがまた何やら活動を再開している現在、またこの祭壇に現れることもあるかもしれない。
 砂漠を抜けて街道を横切り北上を続けた私は再び親不孝亭に戻ってきた。しかし、こちらも留守。結局野営地に戻ることにした。その途中でまた別の酒場らしき建物を見かけた。そしてバルコニーから見えたその酒場にいた人物の姿を見て驚いた。この旅を始める前にizayoi殿の酒場でお会いしたJester殿だったのだ。酒場の運営もされているとおっしゃっていたのでひょっとするとここが彼の酒場なのかもしれない。しかし、また眠気が襲ってきたためご挨拶もせずにそのまま通りすぎてまた第4野営地に戻り休んだ。
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2006年07月23日(日)
旅日記5 三日月山脈
 魔女様に私の思いをポツリポツリと話していると眼下の真夜中の街道をオスタードに乗った伝令が走り過ぎていった。気配を感じたのかKarenさんが眼を覚まして起きてきた。夜明けも近いらしい。Britanniaの夜は短い。近頃は、Britannia標準時よりも地球と呼ばれる世界の時間で物事を考えることが多いが、この旅ではBritanniaで夜になれば休息をとることになっているため、改めてBritanniaの時間を感じることができる。時計の針が4時を指すと同時に日が昇った。暗い夜はBritannia時間ではたった4時間(地球時間では24分間)しかないのだ。
 Pearceさんは疲れているので起さないでといって眠りに就いたので比較的安全なこのガードポストに残していくことになった。残りの者で旅を続けるために階下に降りると一晩中姿を隠して遊んでいたらしいkirryちゃんが「にしし」と笑いながら姿を現した。隠れて屋上での会話を聞いていたのかと思って恥ずかしくなり怒ったがそうではなかったらしい。逆に何を話していたのかと聞かれる羽目になった。魔女様が「大人の会話じゃよ」と軽くあしらうがkirryちゃんは気になるらしい。
 橋に戻ると早速kirryちゃんのサイコロゲームを行うことになった。ブリッジトロルとなったkirryちゃんと橋を渡りたい旅人である残りの3人の勝負となる。我々が勝ったら橋を渡らせてもらえるが、負けたらさっきの会話の内容を教えるということになった。
 全員が1回ずつサイコロを振って出した目の合計の大きさを競う。kirryちゃんと残りの三人の目を比較して、我々の3勝なら我々は1歩前進しkirryちゃんは1歩後退。我々が2勝のみなら我々の1歩前進のみ。kirryちゃんの3勝なら我々は1歩後退。それ以外であれば両者は動かず。でどちらかが後退しきって橋から下に落ちた時点で負けというルールだ。前進ができないkirryちゃんが不利ではあるが、開始地点は、かなり我々側に偏った地点だったため我々が連敗すればいきなり負けもありうる。
 何かに憑かれたように大きな目を出し続けるkirryちゃんに一時は押されまくった我々だが徐々に押し返す。しかし後一歩のところでまたとり憑かれたように大きな目を出し続けて粘るkirryちゃん。KarenさんのRemove Curseの呪文と魔女様の「勉強しないでこんなことばっかり」とのお叱りの声にようやく憑物が落ち、ブリッジトロルは魔女の弟子に戻った。しかし、かなり頑張ったのでこの日記で、話の内容を書いてあげることにした。
 ようやく橋を渡って旅を再開する。さっきとは反対の岸を川沿いに下っていくとあの酒場に辿り着いた。そう、かつてNereus海賊団が根城としていた親不孝亭だった。以前大公城に襲撃を受けて以来、出入りを自粛してきたが大公国が解散となった今再びこの酒場を訪れてみたいと思っていた。この酒場に居続けることを自分の役目としているというTadamonoEXという男には何故か共感するものがある。もう一度会ってゆっくりと話をしたかった。しかし、今日は時間が遅かったためかTadamonoEX殿もおらず、伝説の海賊の栄華を示す薔薇の花達が屋上の闘技場にゆれるのみであった。
 親不孝亭を後にして海岸に出てさらに進むと中央に岩山がある半島が海に突き出している場所にやってきた。こんなところに岩山があっただろうか。あらためて地図を見てみると確かに存在するらしい。掘り師として長年Britanniaの鉱山を回った私だったがこの岩山の存在は全く知らなかった。数ヶ所掘っただけでは目ぼしい鉱石の鉱脈は見つからなかったが、時間のあるときに戻ってきてゆっくり掘ってみたい。
 半島を回り岩山の反対側を戻ろうとすると岩場が海にまで迫っており歩いて通過するのは無理そうだった。そこでKarenさんが船を出しその岩場だけ迂回した。そろそろ野営地に適した場所を探そうかといっていた頃、今日一日かなりの距離を歩いて疲れて注意力が鈍っていたのかふらふらと皆から離れて歩いていたkirryちゃんが風の精霊に巻き込まれて倒れてしまった。皆で探し出して精霊を倒して看病するとようやく息を吹き返す。もう長く歩くのは無理と判断し、森に入ったところで倒木を見つけてそこを第4野営地とすることにした。この森を抜ければMinocはもうすぐだ。
2006-07-23 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年07月22日(土)
旅日記4 キャメロット城跡
 早起きするつもりがすっかり寝過ごしてしまった。日は既に中天に差し掛かっている。C+V本隊は、既に第3野営地を出発してしまっただろうか。気を落ち着けて心の耳をすますと魔女様達の思念が伝わってきた。どうやら既にキャメロット城に到着しているらしい。地図を開いて確認する。このガードポストからキャメロット城に向かうには、このまま街道を進み次の橋で川にそって下ればよいだろう。IceやWrongの山での地質調査を楽しみにしていたが残念ながら諦めるしかない。
 川沿いに進んでいると魔女様に出会った。川の向こう岸からガーゴイルが睨んでいる。魔女様がまた聞きなれない呪文を唱えるとガーゴイルの周りに金色の霧のようなものがかかったかと思うと苦しみ出して倒れてしまった。霧のように見えた物はよく見ると無数の羽虫だった。Ilshenarのミーア族やBedlam調査に赴いたときにハーフエルフのRandis殿が見せてくれた魔術にそのようなものがあったことを思い出す。魔女様が用いている不思議な呪文は古代種族のみが伝えてきた織呪文だったのだ。
 魔女様はキャメロット城の前を散策していらしたようで他の方は城内で待機していた。Arthur陛下が天に召されたという噂を聞いて以来ここに来るのは初めてだった。かつてその落成式に立ち会ったこともあるこの砂岩の壮麗な建築物は、その建築美の面影は残すもののあちこち崩れてしまい見るも無残になっていた。主がいなくなるとここまで荒れ果てるものなのかとこの世の無常を感じているとKarenさんが出迎えて「新たな主の下に案内しましょう。」と仰った。一体誰が?と思いつつついて行くと謁見室の玉座にkirryちゃんが座っていた。Karenさんは獲物を連れてきたとか言っている。魔王ごっこか何かのつもりらしい。仕方が無いの付き合ってあげることにする。「やせてるからミルクを飲ませて太らせる」とかいうのを拒絶しようと「言うことを聞かぬ家畜は処分するのが得策かと」とかいうので盛大に怖がってベランダに逃げ出した。
 追いかけてきたKarenさんに何時まで続ければいいのか訊こうとしたら、向こうのほうが先に素に戻っていて調子が狂った。Karenさんは廃墟となっていたこの城で機密文書を見つけたといって見せてくれた。その文書には、Arthur陛下がとある団体にSSTとGDMを始末するように依頼するという衝撃的な内容が書かれていたためその場では気が動転してKarenさんには「見なかったことにしましょう」と言ってしまった。しかし、後で落ち着いて過去の記録を確認してみたら、その文書は以前見たことがあり偽造された可能性が極めて高い代物だったことを思い出した。Karenさんが内容を信じていると困るので当時の記録をここにリンクする。
 やがて、Pearceさんも追いついてきたのでキャメロット城を出発することになった。街道にまた戻り橋を渡ろうとするとkirryちゃんが橋の真中に立ちふさがった。
 「ここから先はただでは通さないよ!」
 先ほどの魔王ごっこを勝手に打ち切ったのがご不満だったようだ。今度はブリッジトロルごっこか。内心うんざりしたが、他の皆は付き合うつもりらしい。Pearceさんが川で釣り上げた魚を献上する。とりあえず私も重たかった鉱石を放り出した。しかし、返ってkirryちゃんを怒らせてしまったようだ。そして怒った彼女が出してきたのは、なんとサイコロ!先日のサイコロ勝負が楽しかったらしい。まぁ先を急ぐ旅でもないので皆で付き合うことになった。しかし、ちょうどそこで夜になったので近くのガードポストで休み、勝負は翌日ということになった。
 そのガードポストは、先日私が休んだガードポストよりやや小さいものでベッドは2つしかない。私以外は皆女性だったので私は自ら見張り役を買って出て一人屋上に上がることにした。そのほうが皆気兼ねなく休めるだろう。
 旅の途中で作った椅子を出して座り、時計を確認すると真夜中の12時過ぎだった。寝坊したお陰で全く眠くならない。ランタンに灯をともして街道を眺めていると魔女様が階下から上がってきて隣に椅子を置く。
 「よい夜じゃな。」と魔女様。私と話をすることをお望みなのだろうか。少し緊張したが思い切って昨日神殿で瞑想するうちに寝てしまったことを謝る。魔女様は「構わないよ。」とおっしゃり、その後話は自然と大公国の解散の話となった。魔女様は大公国の解散を惜しんで下さっているようだ。10年前(地球時間では1年前)ならBritannia中央政府に反抗してでも大公国の存続を主張しただろうが、今の私には後悔はなかった。自分が歳をとったというのもあるが、はるか昔に大海賊Nereusが言った言葉が頭に浮かぶようになったのだ。「面白い物語には面白い終わりがある。」と。Britanniaに生れ落ちIzumoに渡り大公殿下に出会って大公国を運営してきた生活は楽しかったが、どんな楽しいことも永遠に持続できるものではない。先日のTrinsic陥落から派閥戦争参加、政府からのTrinsic統治権剥奪、Trinsic解放記念式典と大公国の解散という一連の流れは面白かったと言い切れるか自信はないが、ここ数年(地球時間では数ヶ月)停滞していた空気を動かしたという意味で締めくくりとしてはよかったのではないかと思う。
2006-07-22 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年07月21日(金)
旅日記3 正義の神殿
 第二野営地で目覚めた。先週は休んでしまったがその間にCrimson Vortex本隊はIceの洞窟のある氷の山の辺りまで進んだらしい。Luke殿の結婚式にも招待されていたがそちらにも出席できなかった。今度お会いしたらお詫びとなにかお祝いの品を差し上げねばならない。
 とりあえず明日の移動に同行するには、今日中に追いついておいたほうがいい。そう考えて一人で歩き始めた。
 前回フォージを貸していただけたお陰で荷物は軽い。せっかくなので調査採掘をしながら歩くとまたヴェライトの鉱脈を見つけた。地図に印をつけておく。そういえば、Britanniaで産出される鉱石のうち希少で価値のある3種をヴァロライト(Valorite)、ヴェライト(Verite)、アガパイト(Agapite)と呼ぶが、それらの名前は3つの原理からきている。ヴァロライトは、勇気Valorそのもの。ヴェライトは真実を意味する古い言葉でVeritasという言葉からきている。アガパイトは博愛を意味するAgapeからという具合だ。
 そんな豆知識を思い出していると、頭に魔女様の思念が届いた。本隊はどうやらIce付近で凶暴な狼やラマに襲われたそうだ。用心のために陸地を離れ、沖合いに船で逃れているらしい。私は奪われて困るようなものは今回の旅には持ってきてはいない為、構わず進むことにした。
 大滝の南に正義の神殿がある。よい機会なので神殿でマントラを唱えて瞑想をすることにした。私は特に信心深いほうではないし今回の旅の目的も巡礼ではなく調査採掘なのだが、そうすることが旅人にはふさわしいような気がしたからだ。
 「BEH、BEH、BEH」
 正義のマントラを唱えて3周期の瞑想をするうちに私はいつしか眠りに落ちていた。
 気がつくと辺りはすっかり暗くなり、魔女様の気配も消えてしまっている。どこかもう少しゆっくり休めるところに移動しようと夜道を歩きだした。
 エティンやオーガが襲ってきたが、前回包帯をodessaからもらっていたので包帯を巻きながらつるはしでなんとか撃退する。そしてようやく街道にでた。
 どうやらSerpent's Spineの山麓の街道に出たようだ。久々にみる山肌を掘りまくりたいのを我慢して休むところを探すと街道沿いのガードポストを見つけた。中にはベッドもあったが、夜中に帰ってきたガードにたたき起こされるのはごめんだったので自分の寝袋を出す。明日は少し早めに起きて氷の山まで行こう。
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2006年07月08日(土)
旅日記2 Yew大滝
 大公国掲示板に流浪の商人Herby殿から革の備蓄量についての問い合わせがあったため、確認のために野営地から一度大公城に飛び戻った。返事をしたためてからはたと気がつく。キャンプ地のルーンは持っていない。どうやって戻ろうかと思案していたところ、魔女様からの遠隔思念が頭に響いた。どうやら、皆は包帯の補充のために船でJhelomに渡ったらしい。旅の再開をするためにまた先日の野営地に戻ってくるとのことなのでそこで待ち合わせることにした。
 大公城に賢者の塔の跡地へのルーンがあったかと思い探したが、塔が崩れたときに殿下が処分してしまわれたのだろう。ネクロマンシー研究所のルーンがあったため、とりあえずそこまで飛ぶ。そこからは、先週歩いた道のりのほとんどを一人で駆け抜けることになった。途中またリーパーやガーゴイルに襲われるが、無視して突っ切りようやく野営地に辿りつくと、Jhelom組はもう到着していた。
 皆に手厚い看護を受けながらこれからの旅程をきく。MohawkがJhelomで買ってきた地図を見せてくれるが小さくてよく見えないので、出発前にHawkwindからもらった地図を出す。やはりこっちのほうが見やすい。なるべく海岸線に沿って歩くという方針により燭台半島を北上してきたが、ここからは、また南下するしかない。Minocに到着するのはまだまだ先になりそうだ。
 魔女様とKarenさんと私、WolFのMohawkとodessaの5名で旅は再開された。道々襲い掛かるモンスターを倒して進むMohawk。エティンからは宝の地図が、ガーゴイルからは、ガーゴイルつるはしを見つけたらしい。ガーゴイルつるはしは本来は、極稀にガーゴイルが持っている貴重品だったのだ。最近は大量注文の報酬として大量に入手できるため、すっかりそれを忘れていた。
 さらに進むと何もない平野にぽつんと一人バーテンダーが立っていた。噂に聞くスタンディングバーテンダーのようだ。ワンダリングヒーラーが荒野を彷徨いながら、傷ついた者を助けるように、彼らは何もない荒野で渇いた者を癒すために立ち続けるのだ。早速酒を購入しようと声をかけ他の仲間の注文も聞いた直後、手持ちの金がエール1杯分しかないという恥ずかしい事態に陥った。魔女様が換わりに購入して下さった。
 とある半島を歩いていたところ突然皆の姿が消えてしまった。驚いて立ち尽くしているとMohawkの姿が再び現れた。魔女様によると地脈の境界のせいであり、Karenさんによると破片の歪みに起因するということだ。そんな不思議な場所ならと鉱脈を見つけて掘ってみるとゴールデンの鉱石と初めてみる大きなエメラルドが見つかった。やはり地脈の境界というのは何かあるのかもしれない。
 そして丁度そこで夜になったので野営することになった。Mohawkは部族流のキャンプファイアを盛大に焚き雄たけびを上げている。魔女様はいつの間にかリュートを取り出して演奏を始めた。旅に出てから始めたとおっしゃっていたがなかなかの物だ。odessaもリュートを弾いてくれた。
 今回もほとんど眠らぬうち夜が白んできた。出発前にMohawkのガーゴイルつるはしでさっきの鉱脈を掘ってみようということになり、つるはしを借りて掘ってみた。ゴールデンが掘れるということは、探鉱ツールとガーゴイルつるはしを使えばヴェライトが掘れるということだ。結局、精霊は現れることはなかったが掘り終わったとたんに、久しぶりの防具無しでの鉱石エレメンタルの採掘による緊張感から解放されたためか、強烈な眠気に誘われて私は気を失った。
 目覚めると皆が私の目覚めを待ってくれていた。掘り出した鉱石はMohawkたちが持ってくれた。フリーフォージがあればと思いながら、旅を続けていると珍しく旧タイプのサンドストーンパティオがあり店の看板がかかっている家があった。大和時代に眠れる掘り師と呼ばれていた頃、荒野でフリーフォージを探して家宅侵入を繰り返していた私の第六感が何かを告げた。屋上を見上げると青い光りをたたえたエルフの溶鉱炉がある。扉に鍵はかかっていない。
 「こんばんは」無人だと思っていたら家主さんが在宅だった。Feluccaの郊外でこちらは大人数で押しかけたというのに家主さんは快く炉を貸して下さると仰ってくださった。早速さっき掘ったヴェライト鉱石を溶かしていると魔女様がおっしゃった。
 「壊れて良いので強化頼めるか?」
 みると瞑想が可能な魔法の篭手を持っている。自信はなかったがやってみると成功した。調子にのってMohawkの差し出すリングメイルの脚にも挑戦したが、そちらは失敗してしまいしばらく呆然としていると、odessaには、「Takelphの沈黙が長いときはほぼアウトだ。」と言い当てられしまった。それしか脚鎧を持っていなかったMohawkは下着のまま旅を続ける羽目になりそうになったがodessaが予備の革脚を持っていて助かったようだ。
 odessaが家主さんにアップルパイを差し上げてお礼をし、旅を続ける。やがて岬の先にハート形の島というより岩があり、さらにその先にも小島がある場所に辿り着いた。どうやら他の皆は先日Jhelomに向かったときにその島を船からみていたらしい。魔女様の小船でその先にある島も見にいってみたが、そこはハート島の半分ほどの大きさで私とodessaとMohawkの三人が並ぶとそれだけで一杯だった。「ブロークンハート島」などとodessaが名づけていると魔女様が船を出す。慌ててMohawkがタラップに飛び戻った。魔女様はいたずらっぽく笑っておられたので冗談だったのだろう。思っていたよりお茶目な方だ。
 再び上陸した地点は「オーシャンビュー広場」とodessaが名づけた丘があり、そしてその先から大きな水音が聞こえてきた。Britannia最大の瀑布、Yewの大滝だ。圧倒的な水量を前にただ感心して眺めるしかない。あの指輪戦争における我等の敵、魔人kyouitiの葬儀が行われた場所でもある。
 そんなことを考えているといつの間にかodessaが滝壷の傍にふらふらと歩きだす。「危ないですよ」と声をかけたが「平気平気」と答えるodessaの背後に魔女様が立ち、おもむろに両腕を突き出した。odessaは、バランスを失って前につんのめったが両腕をバタバタと振り回して何とか持ちこたえた。やっぱり魔女様はいたずら好きのようだ。
 滝の近くの岩場を少し掘ってみたところヴァロライトだった。早速Mohawkにガーゴイルつるはしを借りて掘ってみたがここも不発。滝の上流にある大きな湖の周りを周回していると不思議な光景をみた。湖の中に木が立っている。しかもその近くの湖水はとても浅いのか歩いて入ることができるのだ。
 不思議なことがあるものだと思っているとMohawkがさらに凄いものを発見した。先週の野生のジンセンに続く野生の秘薬シリーズ第2段、野生のマンドレイクだ。花も咲いている。マンドレイクは湿地を好むというがこの異常な湖水が生育に適しているのだろうか。魔女様が感激しているようだ。流石に皆、CHARMの仲間だけあってマンドレイクの恐ろしさを知っており引き抜いたりしようとはしない。第一野営地がワイルドジンセンだったのでワイルドマンドレイクと名付けてこの近くに第二野営地を設けることになった。
 木の生え方や地形などを鑑みて丁度先ほど大滝を眺めた場所の対岸にあたる絶好の見晴らしの高台を野営地と決めた。早速キャンプファイアを焚きodessaが鶏肉を炙り始める。香ばしい匂いが野営地に広がる。魔女様は明日から先ほどのマンドレイクの自生地の調査をするので頭が一杯になっているようだ。我々は鶏肉をたらふく食べて滝の音を聞きながら寝袋に入った。
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2006年07月01日(土)
旅日記1 出発
 「うお!」目覚めて石のテーブルの下から眼をこすりながら這い出ると誰かに驚かれた。出発しようと集まっていたところだったらしい。
 「これで4人か。」と魔女様が言った。他の3人はだれだろうと見渡すとKarenさんとPearceさんがいる。Pearceさんというのは、あまり逢ったことがなかったが魔女様の昔からのお仲間の歌い手だったと記憶している。彼女も旅に参加するようだ。その場にもう一人いたcielさんは、歌姫のCielさんではなく元SRでピットギルドBlack Catを興したほうのcielさんで彼女は見送りのようだ。
 「出発じゃ。」屋敷を出てまずは北に向かう。危険な内陸部を避けて比較的安全な海岸線を辿ってMinocに向かうようだ。だが直後に危険が襲い掛かった。
 魔女様が炎に包まれた。リーパーの攻撃である。平然とされているがダメージはかなりあるようだ。リーパーは移動できないからと逃げようとするとテレポートで目の前に飛んでくる。念のために皆でパーティーを組んでおくことになった。
 今度はトロルが襲い掛かってくる。すると魔女様が不思議な呪文を唱える。聞いたことのない呪文だった。すると驚いたことに濁ったトロルの眼がパッチリと澄んできて魔女様に敬礼をした。これが魔女様のCHARMの術か。
 「驚きました。」と素直に申し上げると魔女様は「クス」とお笑いになる。Karenさんがそのトロルに、護衛の任を任せたはずなのにこの場にいないWolFのリーダーの名前をつけようと提案する。そんなわけでMohawkという名になったこのトロルに護衛をさせながら旅を続けていると、ようやくWolFのメンバーが追いついた。Forcas殿とChloroplast殿だ。そこで彼らのリーダーがオーガ相手に戦っているのをみて目を丸くしていた。
 「ちょっと不細工になったな、Mohawk。」とForcas殿がトロルに声をかける。「Forcasはいつまでボケるつもりだ?」とChloroplast殿はそっけない。この二人が護衛についてくれるなら安心だろう。
 しかし、その直後に恐ろしいことが起こった。誰かがぬかるみに足を踏み入れたとたんに足元の巣穴より黒ソレンの大群が湧き出してきたのだ。働き蟻だけでなく兵蟻もいる。それが一度に10匹以上襲い掛かった。Karen殿が神聖呪文で追い散らそうとする。WolFの二人が剣を取り立ち回る。兵蟻の吐き出す酸で瀕死状態になりながらも皆の活躍で一名の死者も出さずに済んだが肝を冷やす事件だった。
 そうこうしているうちに川に行き当たっていた。生憎と橋はなさそうなので上流まで遡って迂回することにする。ようやく源流に到達し今度は下流に向かって下る。川の側に岩場があったのでふと掘ってみるとそこはValoriteの鉱脈だった。それを皆に伝えると私と同じような戦う鍛冶屋であるChloroplast殿がガーゴイルピックアックスで掘り始めたが鉱石の精霊は出なかった。
 Forcas殿が生肉を出してきたのでヒーティングスタンドを作ろうと思ったが上手くいかないので焚き木を取り火を起こした。丁度川沿いで倒木もある場所だったのでそこで小休止をしようということになった。戦士というのはサバイバル術にも長けていないとだめらしい。Forcas殿がやがて上手そうな臭いの焼肉を焼き上げた。皆で彼の腕前を褒めるとodessa殿ならもっと旨く焼くと謙遜した。
 折れ矢にQroma殿が姿を現したという通信が入ったようだ。Qroma殿もしばらく魔女様のところに居た女性らしい。Karen殿が会いにいくというので我々はその辺りで時間を潰す。とりあえずフリーフォージを見つけたい。調査のために採掘した鉱石がすでにかなりの量になっている。しかし、Feluccaではパブリック化されている家は少ないし、このような平地ではフォージを置いてある家もあまりないようだ。しばらくしてKaren殿が戻ってきたが結局うまく逢えなかったらしい。
 また皆で歩きだすと寝坊したkirryちゃんが骨馬に乗って颯爽と登場した。骨馬は骨に戻る直前だったようだが、彼女は相変わらず元気がいい。彼女が合流して間もなく我々は花畑にたどり着いた。Feluccaでこのように花が咲いている場所は非常に珍しい。それに感心していると魔女様が白骨も転がっていることを指摘する。やはりFeluccaであることは間違いない。花をよく見ると秘薬の元になるジンセンの花があった。薔薇の花によくにている。
 花畑があったことと地形からここが燭台半島の中央部であることがわかった。ということはこの北に昔賢者の塔が立っていたはずだ。皆でその跡地を見にいくことになった。賢者の塔がかつてあった場所には所有者の違う別の塔が立っていた。kirryちゃんがウィスプに喧嘩を売って幽霊になり中の様子を覗いたりしているうちに日が暮れてきた。この旅では日が暮れたら危険なのでキャンプを張ることになっている。
 夜は勉強の時間らしい。魔女様がkirryちゃんに授業をするようだ。皆も興味深々で聞いている。他の皆は楽にしていいと魔女様がいうと、kirryちゃんがわーいといいながら釣り糸を垂れる。魔女様の叱責が飛び、問題が出題された。「マントラとは何だ?」kirryちゃんは考えるふりをしてポケットから水晶を取り出した。「徳と共にあれ。」と水晶がいう。すかさず「徳です!」と元気に答えるkirryちゃん。カンニング…。魔女様もあきれ返っている。「良いかい、マントラとは真言、呪文とほぼ同意だ。」魔女様も力が抜けたようで授業は終わりとなった。
  魔女様が護衛に給金を支払うというので皆がモンスターなどから得た金を集めた。給金を支払っても結構な余りがあるらしい。魔女様がサイコロを出した。魔女様が賭博をやるとは意外だったがこの私が乗らないわけが無い。皆も続々と参加を表明する。Chloroplast殿とPearceさんは先に休むようだ。Chloroplast殿が寝たと思ったらファイアビートルと一緒に現われた。上手く寝れなかったというが私が鉱石を貯めていることを知っていてわざとファイアービートルを呼び出してくれたのだろう。お陰でバッグが軽くなった。
 二人が寝たあとkirryちゃんがいい考えがあるといって賭博のルールを皆に説明し始めた。勉強が終わったら急に元気になったようだ。その内容はこんな感じ。お金を皆から8歩ほど離れた位置におき皆は横一線にならぶ。サイコロ2個をふって奇数なら1歩前進、偶数ならもう一度ふって奇数ならその位置をキープ。偶数が連続で出たら1歩後退。お金のあるラインに最初に到達した人が勝ちというもの。遊びとなると俄然知恵が回るらしい。なかなか面白そうだ。私は最初のほうはいい感じだったがいつの間にかラスト集団にForcas殿と二人で取り残された。女性陣がなぜか強い。最後はkirryちゃん、魔女様、Karen殿の三人がリーチとなり、Karen殿が勝利を得た。
 遊んでいたらすっかり夜が明けてしまった。しかし徹夜なので皆もう歩く気力はないようだ。先ほどの花畑に移動してそこで今日は一日のんびりとすることになった。Karenさんが、折れ矢でSaber殿からもらったというワインを皆で乾杯した。朝日を浴びて飲むワインもオツなものだった。
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2006年06月30日(金)
旅日記0 出発前日
 ネクロマンシー研究所のLuke殿が城を訪問するときいたので同席しようと思ったが、仕事が終わらず遅くなってしまった。城のテーブルには飲みかけのワインの入ったゴブレットがおかれていたので訪問はあったがもう終わってしまったのだろう。仕方がないので明日からの旅行の準備として神殿と騎士団砦の火元と戸締りを確認し、炭鉱ツールを4、5本バッグに詰める。その他は最低限の道具のみを携帯するということで、寝袋、世界地図、ツルハシ、ダガー、細工ツール、六分儀だけにしてみる。細工ツールとインゴットがあれば必要なものは大体作れる。衣類は、いつものスカルキャップとローブ、エプロン、ブーツだ。下に着込んでいた鎧は全て脱いで銀行にしまう。これで何らかの防御力のあるものはスカルキャップのみだ。武器はとりあえずツルハシがある。ちゃんとした鎧や武器が必要になってきたらこれも自分で作ればいい。
 旅装を整えたのでTrinsicに寄って持っていかない装備や道具を銀行に預ける。厩舎はRobertとDeniroで一杯なのでAndrewはTrinsicの厩舎の調教師に譲った。そして一路Yewを目指そうと思ったところ、銀行の前でFayeという貴族に声をかけられた。Skara Braeに連れて行って欲しいという。徒歩でいくならかなり遠回りだが、TrinsicからSkara Braeまでムーンゲートを使うことにすれば、かえってYewに近くなると思い連れていくことにした。
 Skara Braeの街で彼と別れて渡し場を渡り北上する。その道中で山賊に捕らわれている女性を見つけた。装備をなにもつけていないため下手に山賊と戦うと死にそうだったため、捕らわれの女性の縄を解くと二人で一目散に逃げ出した。何とか無事に逃げおおせ、そのLuciaという女性に行きたい場所を聞いてみるとOclloだという。島であってもムーンゲートのある街であれば連れていくことができるが、生憎とOclloにはムーンゲートはなかったはずだ。しかも貴族の人たちは船は怖がって乗りたがらない。自力で行くように促そうと思ったが、ふと魔女様の顔が頭に浮かんだ。彼女ならゲートトラベルの呪文でOclloにムーンゲートを開けるかもしれない。そこでLuciaさんを連れてさらに北上を続ける。リッチの森を抜けセレスティア領内を通過してYewの森に入る。いつものように霧が出てきたが今日は大して迷わずに薔薇屋敷に到着した。
 魔女様とCecilという女性が出迎えてくれた。明日の出発に備えて来た旨を伝えるとともに、Oclloまで送ってもらえるかきいてみた。魔女様は明日に備えて秘薬を持たないようにしていたようだったがCecilさんが代わりにOclloにゲートを出してくれて無事に送り届けることができた。
 魔女様の屋敷に通されてテーブルにつくと、Nalsival大公殿下が通りかかった。いやもう大公殿下ではないのか?しかし、他にどうお呼びすればいいのかわからず殿下とお呼びする。殿下は掲示板に出ていた困り人の話をききにBritainに行ってきたところだという。冒険者が彼のために祭器を買い戻す費用を集めているところだということだ。
 それとLuke殿から預かったという結婚式の招待状を渡して下さった。日取りは7/15と決まったらしい。場所はとみるとWispの迷宮らしい。以前私がBerlioz団長と一緒に大公殿下と大公妃殿下の結婚式場にどうかと下見に行った場所のようだ。あそこもかなりよさそうな場所だったのであそこで式を挙げる人がいるのは嬉しい限りだ。
 そんなことを考えてボーっとしていると魔女様がCecil殿とは初対面ではないのか?とお尋ねになった。もちろん初めてだったがこのお屋敷では来る度に誰かしら知らない人がいるのであまり気にとめてもいなかったというのが正直なところだ。自己紹介をきいてわかったのだが、Broken Arrow InnやBritainのNorthside Innで逢ったことのあるClarence殿の姉上だったらしい。彼はたしかエルフだったと思うがCecil殿は人間なので、Herby殿が体験したという転生というものをこの姉弟のどちらかがしているだろう。
 すると今度はLuke殿とSabbath殿がやってきた。これだけの人々がひっきりなしにこの地を訪れるのはやはり魔女様のCHARMの力なのだろうか。Luke殿に招待状の礼を伝える。Sabbath殿はなにやら魔女様と霊話の術を使うときの力の言葉の意味を話しているようだ。「Anh Mi Sah Ko」とは古いアンブラ語で感謝を意味するらしい。霊と交信することでその力を借りて傷を治すその術が感謝を表していたというのはちょっと感心した。ネクロマンサーをよく思わない者は、彼らが死者の力を奪い取り冒涜していると考え勝ちだが、その中で彼らはいつも霊に感謝の言葉を捧げていたのだ。
 皆の話が終わったので私は明日まで屋敷で休ませてもらえないかと頼んでみた。厩でいいのでと申し上げたが、どうやら、魔女様達は馬などには乗らないようで厩はないらしい。床に寝袋を敷いて寝させていただいた。
2006-06-30 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年06月21日(水)
旅日記-1 旅への誘い
 酒場「深き闇の夜」のマスター、izayoi殿が、大公国広報板のキリ番77777を獲得されたのでそのプレゼントとして7周年記念の暖炉を差し上げた帰り道、Bailone殿がYewの森の薔薇屋敷で魔女様達の話をきいているというので様子を見に行った。魔女様達が今度Britannia大陸を一周する旅にでるらしい。
 魔女の弟子kirryちゃんや元海賊のハンターHawkwindや、Myriaさん、Karenさんも同行するらしい。今回の旅は原点に返り、あえて普段の装備を外し、最低限の衣類と世界地図と六分儀、寝袋、などの旅用品のほかには何も持たずに出発して、必要な物は旅の途中で揃えていくことにするという。そうすることでBritanniaの広さ、そして物の大切さを思い出そうということだそうだ。Feluccaを丸腰で歩くのは大変ではないかと思ったがロストランド出身の戦士Mohawkの戦士ギルド「狼の牙」が護衛につくという。
 「大変そうな旅ですね。」というと、Mohawkが「一緒に行かないか?」と誘ってきた。私がもうすぐ無職になることを知っていたようだ。魔女様も「それはいい。」と仰ってくださる。しばらくは折れ矢亭で仕事の斡旋をしてもらって暮らそうかと思っていたので少し迷う。気の知れた仲間同士で行くようなので私のような部外者がいたらどうだろうか。
 「もし、お邪魔でなければ。」というと、Mohawkがすかさず「しいて言えばその謙虚さが邪魔だ。」と言う。これは一本取られた。
 Hawkwindが早速自分で描いたFelucca全域の地図をくれる。街で売っているものより大きな縮尺で見やすい。最初の目的地はMinocにするという。その後はまだ決まっていないようだが各地の街や洞窟や神殿を全てを巡るかなり長期の旅になるようだ。そして旅では各自が自分の目的をもって行動するらしい。
 私は、地質調査をすることにした。大量注文の報酬にもらった炭鉱ツールが騎士団領のセキュアに大量に残っている。これをつかって各地の岩場で掘れる鉱石の種類を確認し地図に記していくのだ。大和時代は結構やったものだが出雲ではあまりやっていなかった。
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