ニックネーム:Takelph
隠居鍛冶屋の旅日記(主にゲームという名の仮想現実内で)

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2006年07月08日(土)
旅日記2 Yew大滝
 大公国掲示板に流浪の商人Herby殿から革の備蓄量についての問い合わせがあったため、確認のために野営地から一度大公城に飛び戻った。返事をしたためてからはたと気がつく。キャンプ地のルーンは持っていない。どうやって戻ろうかと思案していたところ、魔女様からの遠隔思念が頭に響いた。どうやら、皆は包帯の補充のために船でJhelomに渡ったらしい。旅の再開をするためにまた先日の野営地に戻ってくるとのことなのでそこで待ち合わせることにした。
 大公城に賢者の塔の跡地へのルーンがあったかと思い探したが、塔が崩れたときに殿下が処分してしまわれたのだろう。ネクロマンシー研究所のルーンがあったため、とりあえずそこまで飛ぶ。そこからは、先週歩いた道のりのほとんどを一人で駆け抜けることになった。途中またリーパーやガーゴイルに襲われるが、無視して突っ切りようやく野営地に辿りつくと、Jhelom組はもう到着していた。
 皆に手厚い看護を受けながらこれからの旅程をきく。MohawkがJhelomで買ってきた地図を見せてくれるが小さくてよく見えないので、出発前にHawkwindからもらった地図を出す。やはりこっちのほうが見やすい。なるべく海岸線に沿って歩くという方針により燭台半島を北上してきたが、ここからは、また南下するしかない。Minocに到着するのはまだまだ先になりそうだ。
 魔女様とKarenさんと私、WolFのMohawkとodessaの5名で旅は再開された。道々襲い掛かるモンスターを倒して進むMohawk。エティンからは宝の地図が、ガーゴイルからは、ガーゴイルつるはしを見つけたらしい。ガーゴイルつるはしは本来は、極稀にガーゴイルが持っている貴重品だったのだ。最近は大量注文の報酬として大量に入手できるため、すっかりそれを忘れていた。
 さらに進むと何もない平野にぽつんと一人バーテンダーが立っていた。噂に聞くスタンディングバーテンダーのようだ。ワンダリングヒーラーが荒野を彷徨いながら、傷ついた者を助けるように、彼らは何もない荒野で渇いた者を癒すために立ち続けるのだ。早速酒を購入しようと声をかけ他の仲間の注文も聞いた直後、手持ちの金がエール1杯分しかないという恥ずかしい事態に陥った。魔女様が換わりに購入して下さった。
 とある半島を歩いていたところ突然皆の姿が消えてしまった。驚いて立ち尽くしているとMohawkの姿が再び現れた。魔女様によると地脈の境界のせいであり、Karenさんによると破片の歪みに起因するということだ。そんな不思議な場所ならと鉱脈を見つけて掘ってみるとゴールデンの鉱石と初めてみる大きなエメラルドが見つかった。やはり地脈の境界というのは何かあるのかもしれない。
 そして丁度そこで夜になったので野営することになった。Mohawkは部族流のキャンプファイアを盛大に焚き雄たけびを上げている。魔女様はいつの間にかリュートを取り出して演奏を始めた。旅に出てから始めたとおっしゃっていたがなかなかの物だ。odessaもリュートを弾いてくれた。
 今回もほとんど眠らぬうち夜が白んできた。出発前にMohawkのガーゴイルつるはしでさっきの鉱脈を掘ってみようということになり、つるはしを借りて掘ってみた。ゴールデンが掘れるということは、探鉱ツールとガーゴイルつるはしを使えばヴェライトが掘れるということだ。結局、精霊は現れることはなかったが掘り終わったとたんに、久しぶりの防具無しでの鉱石エレメンタルの採掘による緊張感から解放されたためか、強烈な眠気に誘われて私は気を失った。
 目覚めると皆が私の目覚めを待ってくれていた。掘り出した鉱石はMohawkたちが持ってくれた。フリーフォージがあればと思いながら、旅を続けていると珍しく旧タイプのサンドストーンパティオがあり店の看板がかかっている家があった。大和時代に眠れる掘り師と呼ばれていた頃、荒野でフリーフォージを探して家宅侵入を繰り返していた私の第六感が何かを告げた。屋上を見上げると青い光りをたたえたエルフの溶鉱炉がある。扉に鍵はかかっていない。
 「こんばんは」無人だと思っていたら家主さんが在宅だった。Feluccaの郊外でこちらは大人数で押しかけたというのに家主さんは快く炉を貸して下さると仰ってくださった。早速さっき掘ったヴェライト鉱石を溶かしていると魔女様がおっしゃった。
 「壊れて良いので強化頼めるか?」
 みると瞑想が可能な魔法の篭手を持っている。自信はなかったがやってみると成功した。調子にのってMohawkの差し出すリングメイルの脚にも挑戦したが、そちらは失敗してしまいしばらく呆然としていると、odessaには、「Takelphの沈黙が長いときはほぼアウトだ。」と言い当てられしまった。それしか脚鎧を持っていなかったMohawkは下着のまま旅を続ける羽目になりそうになったがodessaが予備の革脚を持っていて助かったようだ。
 odessaが家主さんにアップルパイを差し上げてお礼をし、旅を続ける。やがて岬の先にハート形の島というより岩があり、さらにその先にも小島がある場所に辿り着いた。どうやら他の皆は先日Jhelomに向かったときにその島を船からみていたらしい。魔女様の小船でその先にある島も見にいってみたが、そこはハート島の半分ほどの大きさで私とodessaとMohawkの三人が並ぶとそれだけで一杯だった。「ブロークンハート島」などとodessaが名づけていると魔女様が船を出す。慌ててMohawkがタラップに飛び戻った。魔女様はいたずらっぽく笑っておられたので冗談だったのだろう。思っていたよりお茶目な方だ。
 再び上陸した地点は「オーシャンビュー広場」とodessaが名づけた丘があり、そしてその先から大きな水音が聞こえてきた。Britannia最大の瀑布、Yewの大滝だ。圧倒的な水量を前にただ感心して眺めるしかない。あの指輪戦争における我等の敵、魔人kyouitiの葬儀が行われた場所でもある。
 そんなことを考えているといつの間にかodessaが滝壷の傍にふらふらと歩きだす。「危ないですよ」と声をかけたが「平気平気」と答えるodessaの背後に魔女様が立ち、おもむろに両腕を突き出した。odessaは、バランスを失って前につんのめったが両腕をバタバタと振り回して何とか持ちこたえた。やっぱり魔女様はいたずら好きのようだ。
 滝の近くの岩場を少し掘ってみたところヴァロライトだった。早速Mohawkにガーゴイルつるはしを借りて掘ってみたがここも不発。滝の上流にある大きな湖の周りを周回していると不思議な光景をみた。湖の中に木が立っている。しかもその近くの湖水はとても浅いのか歩いて入ることができるのだ。
 不思議なことがあるものだと思っているとMohawkがさらに凄いものを発見した。先週の野生のジンセンに続く野生の秘薬シリーズ第2段、野生のマンドレイクだ。花も咲いている。マンドレイクは湿地を好むというがこの異常な湖水が生育に適しているのだろうか。魔女様が感激しているようだ。流石に皆、CHARMの仲間だけあってマンドレイクの恐ろしさを知っており引き抜いたりしようとはしない。第一野営地がワイルドジンセンだったのでワイルドマンドレイクと名付けてこの近くに第二野営地を設けることになった。
 木の生え方や地形などを鑑みて丁度先ほど大滝を眺めた場所の対岸にあたる絶好の見晴らしの高台を野営地と決めた。早速キャンプファイアを焚きodessaが鶏肉を炙り始める。香ばしい匂いが野営地に広がる。魔女様は明日から先ほどのマンドレイクの自生地の調査をするので頭が一杯になっているようだ。我々は鶏肉をたらふく食べて滝の音を聞きながら寝袋に入った。
2006-07-08 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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