ニックネーム:Takelph
隠居鍛冶屋の旅日記(主にゲームという名の仮想現実内で)

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2006年07月31日(月)
旅日記9 Kendall山登山
 夜はあっという間に明け、飲み足りなげなMohawkと供に女性陣のテントに向かう。Karenさんが起きていたが魔女様とkirryちゃんはまだお休みのようだ。と思ったらkirryちゃんが目の前に現れた。どうやらまた隠れて夜通し遊んでいたらしい。しばらく待つと魔女様が起きてきたが皆その出で立ちに目を見張る。いつもの赤いドレスを脱ぎ捨て軽快な服装に身を包んでいる。
 「登山だろう?」魔女様は事もなげにそう仰った。そう、今日はKendall山に登ると予告してあったのだ。残りの者達も魔女様を見習って服装を整える。Mohawkはいつもどおり。私はいつものローブを脱いでMohawkに借りたリングメイル脚を履く。上半身は裸のMohawkスタイルだ。眠いといっていたKarenさんも重そうないつもの鎧を脱いで軽い服に着替えた。
 早朝のMinocの街を抜け、Kendall山に向かう途中に私は子供の頃の遊び場所の一つに案内した。それは私が子供の頃におもちゃなどの宝物を隠していた場所だ。今のMinocの子供達のためにその場所は秘密にしておこう。
 運河にかかる橋を渡りKendall山の麓に辿り着く。山肌にぽっかりと開いた主坑道は無尽蔵と思われる鉱物資源の宝庫だが、昔からそれを狙った追剥が現れる場所としても有名であり鉱夫ギルドでは警戒を呼びかけている。鉱山の南にもテントが並んでいる。ジプシー達のキャンプに似ているがこちらは、遠くから採掘のためにやってきた鉱夫用のキャンプ地なのだ。彼らは数日から長い時には数週間ここで採掘をして行く。ギルドでは、そのような旅の鉱夫にも鉱山を使わせる代わりに採掘料を徴収しているが無断採掘が後を絶たないらしい。そんな状態なので鉱山に現れる追剥は、無断採掘者を懲らしめるために鉱夫ギルドが雇っているのではと噂する者もいる。
 Karenさんが、やはり疲れているので休むといって鉱夫キャンプのテントに潜っていったので、残りの者達を東の登山道入り口へと案内した。いよいよ登山開始である。
 急な坂を登る時は無理に真っ直ぐに登るより斜めにジグザグと登るほうが楽だ。私は勝手知ったる山なので基本を無視して真っ直ぐに登ってみせる。魔女様は基本に忠実に慎重に登っている。
 山の中腹でkirryちゃんが立ち止まった。「みてみて。」何だろうと皆で近づいてみると、山の斜面の凹凸を指して「お化けみたい」と言った。なるほど、確かに上の二つの窪みが眼窩に、下の窪みが嘆き悲しむ口のようにもみえた。odessaの顔を思い出したのでodessa坂と名付けることにした。子供の発想の面白さには感心させられると思ってkirryちゃんを振り向くとバンシーに姿を変えて宙に浮き得意そうに「にしし」と笑っていた。
 登山道は最後の急な登りに差しかかった。宙に浮いたkirryちゃん以外の2人は結構辛そうだ。Mohawkも魔女様の登り方を真似て蛇行しつつ登っている。最後の急な坂を登りきったところには、我々が上の坑道と呼んでいる横穴が開いている。掘り師たちもあまり来ないが、一人でじっくり掘るにはいい穴だ。
 その坑道を出て、突き当たりまで進むとそこが山頂展望台だ。皆は、ミノックの街が一望できるその眺めに感動してる様子だ。登山の疲れも吹っ飛ぶだろう。実際には背後に急な岩山があり本当の頂上はその上なのだが、トクノ島の忍者でもなければ到底登ることはできそうもないので、便宜上この展望台を山頂と呼んでいる。
 そのことを話すとkirryちゃんがテレポートの呪文を唱えて岩山の上に登ろうとした。しばらく試しているうちに何か思いついたのか先ほどの坑道のほうに一人走っていった。放っておいて弁当でも食べようかとしているとしばらくして岩山の上にkirryちゃんの姿が現れた。なんと、登ることができたらしい!坑道の中に岩山の頂上につながる縦穴が在ったようだ。
 皆が感心して見上げていると得意満面だったkirryちゃんが情けない声をあげた。「おりれないよう;;」
 どうやら登ることはできるが着地できる場所がないらしい。「Kal Por Ylem」魔女様は、すかさずマークの呪文を使い展望台のルーンを焼く。そして、全員でkirryちゃんがどうやってあの場所に上ったのか調べるために坑道へ向かった。暗い坑道の中で上を見上げると確かに天井から光りがもれ込んでいた。魔女様はその場所をめがけてテレポートして姿を消した。魔女様の意図がわかった私は羨ましがるMohawkを促してさっきの展望台に戻った。魔女様がすかさず逆ゲートを開いて下さる。おかげで魔法が使えない我々二人も岩山の上の本当の山頂に辿りつくことできた。帰りもゲートを開いてもらえば降りられるという寸法だ。
 降りる方法が確保できたので安心したのかkirryちゃんは、再び得意満面だ。かろうじて人一人が立つことのできる平らな岩場を見つけてはテレポートでぴょんぴょんと飛び回って遊んでいる。そしてこの場所で採掘はできるのかたと尋ねてきた。採掘はできるだろうが一抹の不安が頭をよぎった。足元が狭く掘った鉱石を置く場所がないため、下手に掘りすぎて重量オーバーになると、ゲートに入ることもできずリコールすらできなくなってそれこそ降りられなくなる怖れがあるのだ。バッグには少し余裕があったので採掘をしてみたがdull copperぐらいしか出てこないようだ。魔女様はその場所のルーンを一つ焼いて私に下さった。
 岩山の山頂は眺めは良かったが人が立てる場所が少なく窮屈だったので魔女様のゲートで展望台に戻り、眼下に一望できるMinocの街を眺めながら、昨日酒場で買ってきた食料を広げ楽しいランチを取った。自然と旅団の今後の旅程の話となったが、やはりこの後は、Minoc北の洞窟よりロストランドに向かうという。現在オフィディアン族がPapuaに侵攻しているため危険はあるかもしれないが、ロストランド出身のMohawkが案内をしてくれるということだから何とかなるだろう。
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