ニックネーム:Takelph
隠居鍛冶屋の旅日記(主にゲームという名の仮想現実内で)

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2006年08月05日(土)
旅日記13 ロストランドへ
 この数日Vesperで頑張りすぎたせいか、旅団の移動日だったがまたしても寝坊してしまった。もう魔女様達は、ロストランドに到着しているようだ。今日もIronworks前にはオフィディアン兵がうろついてはいたが比較的手薄だっため、無事にVesperを脱出し、Minocへと向かうことができた。Minocの街を抜けて、七つ石街の広がる北ミノック高原に到達する。かつては賑わっていたSST酒場やMOOPショップのSST関連施設が並びその背後にはSST城が控える。魔王の指輪にまつわる色々な出来事が、このかつて王国だった街を舞台に繰り広げられたのだ。自ら王権を返上することでSST王国を解散・民主化させたSpark殿。指輪を消滅させようとして失敗し、一度は漆黒騎士団の下僕となったが、我々は彼を解放することに成功した。自由な身となった彼は、今はどこにいるのだろうか。ブリタニア政府の命を受けて大公国を解散させた我々にとって、今ようやく彼を理解できる時がきたのかもしれない。そんな想いが走馬灯のように心を駆け巡りそうになった。
 しかし今は無人のSST領をただ過ぎ行き、西の岩山にあるロストランドへと続く洞窟に入る。カンテラの明かりを便りに暗い洞窟を抜けると湿った空気が漂うロストランドのジャングルの中に出た。先行している魔女様達は、ここから北上したらしい。私も密林の多い茂るの沼地を渡り北上を開始する。Trinsic北の沼地は平坦だが、この沼地はあちこちに小高い岩山や丘があり複雑に入り組んで行く手を阻む。気をつけて歩かないと迷子になりそうだ。なるべく右手にそびえる高い岩山を見失わないようにして歩くと岩壁にぽっかりと開く洞窟を発見した。先発隊にそのことを念話で報告すると皆が口々にその洞窟に入らないようにと警告を送ってきた。どうやら先発隊はうっかりこの中に迷い込み散々な目に遭ったららしいのだ。君子危うきに近寄らず。私はさらに北上を続けた。
 やがて密林の湿気が塩気を帯びてきた。唐突に木々が切れ海原が目の前に広がる。そしてそこには一艘の帆船が浮かんでいた。乗っていたのは、魔女様とkirryちゃんだった。私が追いつくまで出港を待ってくれていたようだ。
 そこは南の沼地の水を集めた川が海に流れ込む河口の東岸で、この先北に進むには海に出るしかない。少し戻れば川に橋が架かっている場所があったはずだが、陸路をたどるとPapuaを襲撃しているオフィディアン軍にまともにぶつかる恐れがあるので懸命な判断だろう。しかし、魔女様はPapua港が近いことを知るとそちらに舵を取った。Papuaの現状を確かめようというのだろうか。
 すぐにPapua港が見えてきた。意外にも港にはオフィディアンの姿は見えない。魔女様の船は静かに港にすべり込み、我々は上陸した。しかし、やはりオフィディアン兵に見つかってしまった。我々の船が入ってくるのを見たであろう女族長と巫女のペアが港に駆けつけてくる。我々は彼らとの接触を避けるために急いで港湾管理局の建物に隠れた。
 そういえばこの建物の中でオフィディアン兵士と戦った勇敢な少女の話がニュースで報道されていたのを思い出した。彼女の遺体が発見されたときにはその近くにオフィディアンバーサーカー兵の死体もあり、少女がたった一人の小さな体で勇敢に戦ったことを物語っていたという。
 そうこうするうちに建物の周囲に次々とオフィディアン兵が集まってきてしまい、先に進むにはその包囲網を突破しないといけない状況になってきた。幸いにも我々は3人おり私以外の2人は魔法も使える。包囲の輪の総大将格はエンフォーサーの大将だった。こいつは力が強く体力はあるが魔法は使えない。ひょっとしたら勝てるのではないかと思いそう口走ってみると、kirryちゃんと魔女様から「頼もしい」、「流石だ。」と言われてしまう。慌てて1人では無理で魔法の使える二人のサポートを前提としていることを言うと「えー」とkirryちゃん。2人とも秘薬があまりないらしい。この街にも秘薬屋はあるはずだが、おそらくオフィディアン兵が厳重に守っているだろう。とりあえず旅の途中で拾った秘薬を渡す。といっても極わずかしかない。これでなんとかこの包囲網を突破するしかないだろう。
 魔女様が羽蟲を召還してオフィディアン兵の気をそらしている隙に建物をみんなで飛び出した。オフィディアン兵はすぐに気がつき追い迫ってくる。私も応戦しみたが大将は非常に高い装甲と体力を持っているようでこちらの攻撃は殆ど当たらなかった。だが向こうもまだ新米らしく、攻撃もなかなかこちらに当たらないが、当たると体力を半分ぐらい削られる。戦い続けると確実に負けそうなのでkirryちゃんが囮となって少し離れたところに誘きよせたところで隠れてこっそり帰ってきてくれるという。女子にそんな危険な役を任せるのはどうかと思ったが正直私にはできそうもないことなのでありがたく受け入れる。そうしてなんとか無事にみな船着場に戻ることができた。
 パプア港にはBritannia本土では見かけないほど大型の船が停泊している。マストが3本もあり乗船者が腰掛けるための椅子まで設置されている。その船を見た魔女様が、「ホークの操船だったら快適そうだね」とおっしゃった。ホークとはもちろん彼女の愛人で元海賊のHawkwindのことだろう。彼も旅団のメンバーとして我々の旅に同行したはずだったが、のっけから借金の返済が滞ってジュカ族によってWrongの刑務所に拘留されたりとトラブルが絶えない。無事釈放されたはずなのだが、それっきりまた見かけた者は居ないようだ。
 「まさか、オフィディアンにも借金があってまた捕まってるなんてことはないでしょうねぇ。」というと魔女様は、ありえると真顔でお答えになった。
 そんなこんなでオフィディアンの駐留するPapuaを逃れ野営に適した土地を探して船で狭き海を北上することになった。しかし、北に進むと海岸は切り立った崖になり、その奥には溶岩や砂漠しか見えない不毛の地となってきた。とても野営はできそうもないため、いったん引き返し、ジャングルの一角にPapuaのオフィディアン兵からは死角となる場所を見つけ、そこに船をつけて野営地とすることにした。熱帯の木々が天然の防壁となり我々を守ってくれるだろう。
2006-08-05 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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