ニックネーム:Takelph
隠居鍛冶屋の旅日記(主にゲームという名の仮想現実内で)

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2009年04月08日(水)
闇の聖典: 魔女の復活
「迷宮内で死んでしまった仲間を探して欲しいのかい?代わりに10000Gで1人の遺体を探してクスト寺院まで運んでやるが。」

 ギレット達は、王の近衛兵に10000Gを支払い、山脈のどこかに存在する遺体の回収を依頼した。そして程なくして1人の遺体が寺院に担ぎ込まれたとの報せを受けた。

 遺体は、ドラコン司教ベアトリクスのものだった。幸い彼女の装備の殆んどは無事であり、現金も持っていたため、それを使って蘇生料金を支払うことができた。

「囁き … 祈り … 詠唱 … 念じろ!」

 ギレット達の見守る中、ベアトリクスの顔に生気が戻り薄っすらと目を開いた。蘇生直後で体力は衰えたままだったが、仲間であるフォルカスとホークウィントの顔を見止めると彼女は自分の状況を一瞬のうちに悟ったようだ。

「ホーク、フォルカス。どうやら手間をかけてしまったようだね。」
「ベアトリクス、俺がいるからもう大丈夫だぜ。お前をこんな目に遭わせた奴はどんな奴だ?」
「あぁ、例のブロブアイさ。もうちょっとで勝てそうだったんだけどねぇ。」

 僧侶呪文と魔術呪文を使いこなし、強力なブレスもあるベアトリクスが加わることでこの即席パーティーも格段に強化された。彼女のお陰で遭難地点はほぼ判明したため、あとは全員が十分な力をつければ、近衛兵の世話にならずとも残りの者達の救助ができるに違いないと判断し、とりあえず修行をすることになった。

「そうだね、お前達の修行は、あの幽霊に頼むとしようか。」といってベアトリクスがギレット達を連れて行ったのは墓場の北にある賢者ムロンの隠れ家だった。その前にある墓に取り付く幽霊は倒しても直ぐに復活してくるので何度でも戦うことができるのだ。初めは、ベアトリクスのブレスに頼って倒していた彼らだったが、直ぐにMORLISを唱えてからならフォルカスとバルバスだけでも倒せるようになっていた。

「お前達は、もう十分やっていけそうだね。」

 ベアトリクスが何気なく言ったその言葉に何か違和感を感じたホークウィントだったがその場では何も問うことはしなかった。しかしその時、ベアトリクスはある決意を固めていたのだ。実は彼女達の遭難場所は、山脈3階の魔物が必ず現れる部屋(いわゆる玄室)ではなく、扉に隔てられてはいたが運さえよければ魔物と戦わずとも到達できる部屋だったのだ。ある日、ベアトリクスは、商店に売れ残っていたルビーのスリッパを買うとたった一人で山脈に向かった。

 エレベーターまでは順調に到達し、3階へと昇った。遭難地点は確か北東の隅のほうの部屋だったと記憶を確かめながらベアトリクスは一人歩を進める。そしていよいよここと思う扉の前に立った。大丈夫、魔物は出ないはず、モホーク達の遺体を回収してこのスリッパで街に帰るだけ、と自分に言い聞かせ扉を開いた。

 だが、予想に反して部屋に入ったとたんに魔物が立ち塞がった。レッサーデーモンの集団だった。オデッサのMATOKANIさえあれば一瞬でチリになる低級な悪魔だったが、今たった一人のベアトリクスの前には集団でMADALTOを唱えてくる危険な敵だった。だが彼女はドラコン故に敵に背を向けることはできない。即座にルビーのスリッパに手をかけたベアトリクスだったが、思いなおしCORTUを唱える。それで呪文を無効化できる可能性が上がるはずだった。しかし…、8体のもレッサーデーモンの唱える呪文を全て無効化はできず、さらに司教装備が薄いという弱点をつかれ物理攻撃によって大きな傷を負わされてしまった。

「大丈夫、あの者達は私なしでもやってくれる。」ベアトリクスは、遠のく意識の底でそう思いながら息絶えた。

 すいません。幾ら後付けで脚色してもこれはプレイヤーである私の完全なミスですね。いくらHPが高くて一撃必殺のブレスを持っていても、使える呪文が中途半端で、逃走不可能なドラコン司教一人での救助は無謀すぎました。フォルカス達のレベルが上がるのを待ちきれなくなって救助を1回で片付けようと運頼りに一人で救助に向かってしまったというのもアレなんですが、実はモホーク等の遭難地点は隣の部屋で今回ベアトリクスが入った部屋は玄室設定されている部屋だったという何ともベアトリクスには申し訳ない失態でした…。
2009-04-08 | 記事へ | コメント(5) | トラックバック(0) |
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