ニックネーム:Takelph
隠居鍛冶屋の旅日記(主にゲームという名の仮想現実内で)

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2010年01月02日(土)
闇の聖典: 課せられた試練
 南の洞窟地下6階ともなるとそこそこ珍しいアイテムが手に入る。得たアイテムを司教ランディスが鑑定をしてくれるお陰で徐々に蘇生費用が貯まっていった。司教ギレットが蘇生された後は、鑑定はよりレベルの高いギレットの役割となった。
 ようやく蘇生費が貯まって戦乙女ベルリオースが蘇生されると第三パーティーの力は飛躍的に上昇した。全ての僧侶呪文を使いこなし、繰り出す長槍の一撃は、南の洞窟の殆どの敵を一撃で葬りさる。そんなベルリオースは、同じ戦乙女であるロザリンドにとって父母に次ぐ目標となった。

「あなた達が充分に力をつけたと判断できたら、私の仲間達を救助するために山脈に向かいましょう。」と、そのベルリオースが言った。

 ベルリオースの課した試練は、ベルリオースを除き、戦士セイバー、野伏フォルカス、戦乙女ロザリンド、盗賊ホークウィント、司教ギレットの5名で南の洞窟から宝珠を持ち帰ることであった。実際問題としては特に困難な課題という訳でもない。迷宮の主の鱗を入手している現在、運さえ良ければ全く敵と戦うことなく達成できる課題である。だが、全く無事というわけにはいかない。5人が、あと数歩で宝珠の安置された玄室まで辿り着ける位置まで来たときだった。

「蟹!2匹!」

 先頭を歩いていたフォルカスが叫ぶ。最も遭遇したくない魔物、ジャイアントクラブに遭遇してしまったのだ。幸い数は2匹と少ないが侮ることはできない。ベルリオースの居ない今、確実にダメージを与えるにはMORLIS(敵1グループのACを4上昇させ、また行動を止める)の重ねがけが必要だ。ギレットとフォルカスがMORLISとMAPOBA(敵1グループのACを2上昇させ、パーティ全員のACを2低下させる)を唱える。ロザリンドはBAMATU(パーティ全員のACを3低下させる)を唱える。だが次の瞬間、蟹は仲間を呼び、4匹に増えていた。続いてロザリンドたちは攻撃に転じたが、硬い甲羅は殆ど攻撃を受け付けない。逆にセイバーが重症を負わされ、蟹はさらに仲間を呼んで7匹に増えていた。

「ロザリンド、これは無理よっ。逃げましょう!」

 母ギレットの言葉に、呆然となりかけていたロザリンドは我に返った。逃走か応戦かの決断を迫られている今、立ち尽くしている場合ではなかった。逃走に成功すれば、この難敵を避けることができるが、失敗すれば敵に晒した背後からまともに攻撃を受ける。その巨大な鋏は一瞬の判断を誤れば、パーティーを壊滅させるだろう。

 幸運にもロザリンド達は無事に逃げ切ることに成功し、宝珠の安置された玄室まで辿り着くことができた。この宝珠奪取のカラクリについては既にギレットは、夫ナルシヴァルから聞かされていたため、その後宝珠を持ち帰ることについては問題なかった。

 宝珠を持ち帰りベルリオースの課した試練に合格した彼らは、いよいよ山脈で全滅したベルリオースの所属していた悪パーティー、そしてナルシヴァル率いる善パーティーの救助に向かうことになった。ベルリオースが発表した救助隊のメンバーは、前衛、フォルカス、ベルリオース、ロザリンド。後衛、ギレットだった。一度に2人は救助する為の4人での編成だ。

「いいですか、山脈の敵はこれまでの敵とは違います。特にブロブアイなどは、倒そうなどと思ってはいけません。あくまでも自分達の命が最優先。その次が救助です。」と、ベルリオースが念を押す。

 その言葉に耳を傾けながら、奮い立つ気持ちを押さえたロザリンドは、そびえ立つ山脈を見上げて父の救助を誓ったのだった。


 素晴らしい画才をお持ちの死屍累々の管理人、高坂様が、中々更新が進まない私を励まして下さるためにロザリンドの絵を描いてくださいました。勿体ないことです。家宝にします。大分前に頂いたのに掲載が遅くなって本当に申し訳ありません。
2010-01-02 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
| Wizardry: Scripture of the Dark |
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