Wizardry外伝五つの試練を開発した有限会社59により無償提供されたver.19Twitter版ですが、私とHitさん以外に活用しているユーザーが殆どいません。元々あった日記機能がもっと拡張されたらいいなと思っていた私にとって、正に待ち望んでいた機能だと思ったのですが、世間一般に、あまり浸透しない理由は一体何処にあるのでしょうか。その辺について考察してみたいと思います。
また、無償提供による試験バージョンとのことで公式掲示板に要望を出すのは躊躇われるのですが、使い続けてきて残念な仕様やバグについても大分判ってきたので、少しここらでまとめをしておきたいと思います。もし、追加で指摘したい事項などがありましたら是非コメントをお願いしたいと思います。
・個人のプレイログをTwitterのTLに垂れ流すという仕様が一般ユーザーに受け入れられ難い。
ニコニコ動画とかで実況プレイなどを配信している人がいてそれに対する視聴者がそこそこ集まっている事実を考えると全く需要がない機能であるとも思えません。また、他人に見られていることからリセット封印などのモチベーションを保ち易い気がします。ただ動画と比べると状況が視聴者に伝わり難いのが難点かもしれません。しかし、動画の場合、音声を聴く必要があり視聴するのに時間がかかる、という問題がありますので、文字情報だけで済むTwitterという形式にはその分だけ利点もあるように思います。
・ツイートされる内容が簡素すぎてプレイ実況として使い難い。
ウィザードリィ等の実況で面白いのは、戦闘などでプレイヤーが選択した一挙手一投足により、様々な結果が引き起こされて、ギリギリで勝利したり、惜しくも全滅したりする過程にあると思うのですね。それが現仕様では、ほぼ結果が提示されるだけなので、多くの場合過程が伝わり難い。現状でも敵の特殊攻撃などが成功するとツイートはされるのですが、この場合はツイートされるのにこの場合はツイートされないなど一貫性がなく痒いところに手が届かない感じです。ただ、その打開策としてCtrl+F3による任意ツイート機能がありますので、ユーザーが工夫すればそれなりに伝えることもできるような気がします。正直言うと頻繁に任意ツイートの内容を考える(妄想する)せいでプレイそのものに時間がかかるというのはありますが。できればもう少し幅広く過程が伝わるように自動ツイートの内容が吟味されるとよいなと。
・そもそもTwitterの仕様がWizardryのプレイログを実況するのに向いていない。
Twitterの仕様として、まず1回の投稿当たりの文字数の上限が140文字(多分Unicodeなので全角半角関係なし?)というものがあります。現仕様から察するに、この140文字という制限に収めるために大分苦慮された気がします。例えば戦闘中に流れるPC側の行動や、イベントに遭遇したとき表示される文字なども自動で流すようにすれば、大分状況説明の手間が省けると思うのですが、それを避けているのはこの文字数制限によるのでしょう。
もう一つのTwitterの仕様として3時間以内に127ツイートすると128ツイート目から投稿規制にかかるというものがあります。また一日の最大ツイート数も1000ぐらいに制限されています。そのため全てのログをツイートしているとあっという間にこの制限にかかってしまう可能性があり、それも全てのログがツイートされない理由かもしれません。また、現在はWizFOという共通アカウントから全てのユーザーのツイートが投稿されるため、ユーザーが増え、同時にプレイする人が出てきたりすると目も当てられない状態になりえます。(まぁ幸か不幸かユーザーは増えてないんですが…。)
さらに、些細ではあるが気になる問題として、Twitterでは短時間内(10分ぐらい)の同一アカウントからの同一文字列のツイートはスパムと判定してか反映されないというものがあります。ウィザードリィのプレイでは全く同じ状況が短時間内に繰り返し起こるということもありえますので、その場合その分のログが消えてしまうことになります。
おそらく有限会社59様としては、無償提供の試験版である以上、「やはり需要が無かったか」ということで済ますべきところなのでしょうが、もしニッチな需要に応えて頂ける度量がおありならば以下の改良案を改めて提案したいとおもいます。
【改良案1】Twitterへの投稿機能を改良
Hitさんが公式掲示板で示唆されたように、やはりユーザー個人のアカウントからツイートができるようにならないとこれ以上ユーザー数が増えると困ったことになりそうです。以前は、BASIC認証しかできなかったので、個人のアカウントやパスワードをアプリ側で保存してしまうことに問題があったのかもしれませんが、認証形式が変更になったことによりこの問題は回避できるようになったと思うのですが、如何でしょうか?個人アカウントからの投稿が可能になれば、Twilogなどによるログの保存についても自己責任で行うことができるようになります。また、#WizFOなどのハッシュタグを自動付加するようにすればユーザーの状況を把握することも可能だと思います。また、任意のタイミングでゲーム画面をTwitPicなどに投稿する機能もついてくれるといいかも知れません。
【改良案2】ログをローカルに保存する機能の追加
私が以前公式掲示板で要望を出したことですが、Twitterへ投稿するということに拘らず、ログをローカルに保存するようにすれば、Twitterの仕様からくるログ発生の頻度や文字数の問題は全てなくなると思われますので、下記に指摘しているように可能な限り全てのログを保存するように仕様変更することも可能になると思われます。その場合、リアルタイム制は失われますが、保存されたログを全てブログ等に掲載すれば、手軽に動画配信に劣らないほどの密度の濃いプレイ実況が可能となるでしょうし、全文掲載しなくても、ユーザーが改めてリプレイを書き起こす際の強力な備忘録となるでしょう。
【改良案3】上記二つ以外の細かな改良案
上記2つのような大きな仕様変更は困難でも、個別に対処できるであろう細かいバグや仕様変更案も提示しておきたいと思います。現在、把握しているものとしては次のようなものがあります。
・戦闘中、PC側の行動は殆どツイートされない。例外はクリティカルヒットだが、「会心の一撃を放ち、を葬った」と記述され敵名が表示されない。
・戦闘中、敵側の物理攻撃に伴うPC側の状態変化はツイートされ、ブレスや呪文攻撃により死亡した場合もツイートされるが、状態変化呪文の結果がツイートされない。
・迷宮内で、PCの離合、シークレットドア発見、ロックドアの解除以外の行動はツイートされない。呪文やアイテムの使用や、その他のイベント発生時のログ、階層移動などもツイートされると嬉しい。
・迷宮内でキャンプした状態からプレイを再開した場合、迷宮名が表示されない。
・罠解除では、失敗した場合のみツイートされるが、その結果どうなったか判らない。
・宝箱からアイテムを得たとき、実際には入手していない物が「手に入った」と記述されることがある。
・敵との遭遇時、友好的な敵に遭遇した場合や奇襲した(された)ことが判ると嬉しい。
・キャラクター作成時には特性値がツイートされるが、レベルアップ時にも特性値の変化をツイートして欲しい
・寺院で麻痺や石化の治療の際にも「生き返った」と記述される。
・宿泊中に加齢する場合、1週間ずつ経過させないと加齢したことがツイートされない。
・その他、SPの使用等による変化もツイートされると嬉しい。
・商店での売買、鑑定の結果などもツイートされると嬉しい。
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2010-10-05
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Wizardry: Five Ordeals |
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