ニックネーム:Takelph
隠居鍛冶屋の旅日記(主にゲームという名の仮想現実内で)

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2006年07月31日(月)
旅日記9 Kendall山登山
 夜はあっという間に明け、飲み足りなげなMohawkと供に女性陣のテントに向かう。Karenさんが起きていたが魔女様とkirryちゃんはまだお休みのようだ。と思ったらkirryちゃんが目の前に現れた。どうやらまた隠れて夜通し遊んでいたらしい。しばらく待つと魔女様が起きてきたが皆その出で立ちに目を見張る。いつもの赤いドレスを脱ぎ捨て軽快な服装に身を包んでいる。
 「登山だろう?」魔女様は事もなげにそう仰った。そう、今日はKendall山に登ると予告してあったのだ。残りの者達も魔女様を見習って服装を整える。Mohawkはいつもどおり。私はいつものローブを脱いでMohawkに借りたリングメイル脚を履く。上半身は裸のMohawkスタイルだ。眠いといっていたKarenさんも重そうないつもの鎧を脱いで軽い服に着替えた。
 早朝のMinocの街を抜け、Kendall山に向かう途中に私は子供の頃の遊び場所の一つに案内した。それは私が子供の頃におもちゃなどの宝物を隠していた場所だ。今のMinocの子供達のためにその場所は秘密にしておこう。
 運河にかかる橋を渡りKendall山の麓に辿り着く。山肌にぽっかりと開いた主坑道は無尽蔵と思われる鉱物資源の宝庫だが、昔からそれを狙った追剥が現れる場所としても有名であり鉱夫ギルドでは警戒を呼びかけている。鉱山の南にもテントが並んでいる。ジプシー達のキャンプに似ているがこちらは、遠くから採掘のためにやってきた鉱夫用のキャンプ地なのだ。彼らは数日から長い時には数週間ここで採掘をして行く。ギルドでは、そのような旅の鉱夫にも鉱山を使わせる代わりに採掘料を徴収しているが無断採掘が後を絶たないらしい。そんな状態なので鉱山に現れる追剥は、無断採掘者を懲らしめるために鉱夫ギルドが雇っているのではと噂する者もいる。
 Karenさんが、やはり疲れているので休むといって鉱夫キャンプのテントに潜っていったので、残りの者達を東の登山道入り口へと案内した。いよいよ登山開始である。
 急な坂を登る時は無理に真っ直ぐに登るより斜めにジグザグと登るほうが楽だ。私は勝手知ったる山なので基本を無視して真っ直ぐに登ってみせる。魔女様は基本に忠実に慎重に登っている。
 山の中腹でkirryちゃんが立ち止まった。「みてみて。」何だろうと皆で近づいてみると、山の斜面の凹凸を指して「お化けみたい」と言った。なるほど、確かに上の二つの窪みが眼窩に、下の窪みが嘆き悲しむ口のようにもみえた。odessaの顔を思い出したのでodessa坂と名付けることにした。子供の発想の面白さには感心させられると思ってkirryちゃんを振り向くとバンシーに姿を変えて宙に浮き得意そうに「にしし」と笑っていた。
 登山道は最後の急な登りに差しかかった。宙に浮いたkirryちゃん以外の2人は結構辛そうだ。Mohawkも魔女様の登り方を真似て蛇行しつつ登っている。最後の急な坂を登りきったところには、我々が上の坑道と呼んでいる横穴が開いている。掘り師たちもあまり来ないが、一人でじっくり掘るにはいい穴だ。
 その坑道を出て、突き当たりまで進むとそこが山頂展望台だ。皆は、ミノックの街が一望できるその眺めに感動してる様子だ。登山の疲れも吹っ飛ぶだろう。実際には背後に急な岩山があり本当の頂上はその上なのだが、トクノ島の忍者でもなければ到底登ることはできそうもないので、便宜上この展望台を山頂と呼んでいる。
 そのことを話すとkirryちゃんがテレポートの呪文を唱えて岩山の上に登ろうとした。しばらく試しているうちに何か思いついたのか先ほどの坑道のほうに一人走っていった。放っておいて弁当でも食べようかとしているとしばらくして岩山の上にkirryちゃんの姿が現れた。なんと、登ることができたらしい!坑道の中に岩山の頂上につながる縦穴が在ったようだ。
 皆が感心して見上げていると得意満面だったkirryちゃんが情けない声をあげた。「おりれないよう;;」
 どうやら登ることはできるが着地できる場所がないらしい。「Kal Por Ylem」魔女様は、すかさずマークの呪文を使い展望台のルーンを焼く。そして、全員でkirryちゃんがどうやってあの場所に上ったのか調べるために坑道へ向かった。暗い坑道の中で上を見上げると確かに天井から光りがもれ込んでいた。魔女様はその場所をめがけてテレポートして姿を消した。魔女様の意図がわかった私は羨ましがるMohawkを促してさっきの展望台に戻った。魔女様がすかさず逆ゲートを開いて下さる。おかげで魔法が使えない我々二人も岩山の上の本当の山頂に辿りつくことできた。帰りもゲートを開いてもらえば降りられるという寸法だ。
 降りる方法が確保できたので安心したのかkirryちゃんは、再び得意満面だ。かろうじて人一人が立つことのできる平らな岩場を見つけてはテレポートでぴょんぴょんと飛び回って遊んでいる。そしてこの場所で採掘はできるのかたと尋ねてきた。採掘はできるだろうが一抹の不安が頭をよぎった。足元が狭く掘った鉱石を置く場所がないため、下手に掘りすぎて重量オーバーになると、ゲートに入ることもできずリコールすらできなくなってそれこそ降りられなくなる怖れがあるのだ。バッグには少し余裕があったので採掘をしてみたがdull copperぐらいしか出てこないようだ。魔女様はその場所のルーンを一つ焼いて私に下さった。
 岩山の山頂は眺めは良かったが人が立てる場所が少なく窮屈だったので魔女様のゲートで展望台に戻り、眼下に一望できるMinocの街を眺めながら、昨日酒場で買ってきた食料を広げ楽しいランチを取った。自然と旅団の今後の旅程の話となったが、やはりこの後は、Minoc北の洞窟よりロストランドに向かうという。現在オフィディアン族がPapuaに侵攻しているため危険はあるかもしれないが、ロストランド出身のMohawkが案内をしてくれるということだから何とかなるだろう。
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2006年07月30日(日)
旅日記8 Minoc観光
 昨夜の魔女様との話で私の生れ故郷であるMinocを旅団の皆に案内することになった。約束の時間に酒場The Barnacleに行ってみると魔女様、kirryちゃん、Karenさんがテーブルに着いて待っていた。odessaもいたらしいが先に寝てしまったようだ。出発前に履物チェックをしたが全員ちゃんとブーツを履いてきていた。後でわかるが今日は普通の靴やサンダルではダメなのだ。
 まずは、北の厩舎を見に行く。鉱夫にとっては大切な荷馬を預かってくれる場所でもある。ブーツなのだから後で洗い流せば済むことなのに女性陣は馬糞を踏んだ、踏まないで大騒ぎをしていた。今日は行かないが、北厩舎から街を出て北に進むと北Minoc高原、すなわちSST領に至る。SSTにとってはこのMinocの街は玄関口にあたる訳だ。
 次に私の祖父と父が所属していた鉱夫ギルドGolden Pickaxeに案内する。kirryちゃんに私もこのギルドに入っていたのか聞かれたが残念ながら私は子供の頃に街を出てしまったので所属はしなかった。ギルドの事務所には、鉱山で見つかった非常に珍しい宝石の見本も展示されている。最近ではエルフ達のもたらした技術により、鉱石の中から貴重な宝石の原石を見わけることができるようになったが、昔はよっぽど純度の高い結晶でもなければ採掘中に宝石を掘り出すことなどできなかった。
 南に下ると道具屋、大工屋が並ぶ。Minocには昔は船大工があったのだが、南に大きな街Vesperができた為に現在では船関係の産業はすべてVesperに移っている。それでもMinocとVesperの間は定期船が通っており、この大工屋の前の運河からVesperの町にインゴットや鍛冶製品を輸送しているのだ。そんなウンチクをたれながら、次に案内したのは神殿建造地だった。そこでMohawkが合流する。我々を探して街を二周回ったそうだ。
 その神殿は百年前から建造が始まり今に至ってもまだ建築が終わらないのだ。この神殿のデザインをした建築家が建築の工程についても細かい注文をしており、その通りに進めたらそんなに時間がかかってしまったという。それを話すと皆驚いていた。Mohawkの感想だが「作り続ける風景が街の一部」ってのは確かにこの街の気風を言い表しているかもしれない。
 そこで夜になったため、休むことにした。Britannia時間にあわせて夜は休むのが今回の旅の決まりだ。この街で公的に認められた宿泊施設は酒場しかない。私やMohawkなら酒を浴びテーブルで突っ伏すのも良いが女性陣には少々気の毒だ。そこで、ジプシーキャンプに向かうことにした。
 ジプシー達がMinocの入り口にキャンプを張ってからもう随分となる。ジプシー達は最初は人数が多くMinoc住民とも小競合いがあったが、ジプシーキャンプに人狼が紛れ込み多くのジプシーが犠牲になった後にMinoc住民の協力により退治されるという事件があった後は、双方の領分を冒さないという条件の下黙認されるようになったそうだ。ともかく、ジプシーは自分達を旅人とみなしており、旅人には親切で頼めば空いているテントを使わせてくれる。
 女性3人をベッドのあるテントに案内し、Mohawkと私は別のテントに泊まろうとすると女性のジプシーが入ってきて困ったようにこっちを見た。どうやら彼女のテントだったらしい。慌てて退散し別のテントに入ってみると大きなテーブルがおいてある食堂用のテントだった。Mohawkに目で合図すると彼もニヤリと笑う。朝までここで酒を酌み交わそうという算段だ。Mohawkが出す酒はオーク産、ヘッドレス産、ハーピー産と珍酒ぞろい。私はBarnacleのエールを出して二人で飲み出した。話題は自然と隣町Vesperに襲来してきたというオフィディアンのことになった。VesperとMinocはそう遠く離れていないためオフィディアンがこちらにも攻めて来る可能性は高い。
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2006年07月29日(土)
旅日記7 Minoc到着
 今日は、旅団の移動日だったが昨夜遅く第4野営地に戻ったためまたしても寝過ごしてしまった。慌てて飛び起きると魔女様の思念を感じ取ることができた。遅くなったことを詫び、現在地を尋ねると既にMinoc入りし、街に一軒しかない酒場で既に休んでいるとのことだ。私もと先を急ぐ。 第4野営地は、Minocのすぐ近くだったようで程なく私も懐かしい故郷Minocの街に辿りついた。そう、この街は私の故郷なのだ。私の家系は代々この地で鉱夫や職人として暮らしてきた。父方は、先祖にドワーフがいるんじゃないかと言われるぐらいの根っからの鉱夫だったし、母方は職人の家系で父はその技術を学んで鍛冶職人にもなった。
 懐かしい景色を眺めていると後ろから男に声を掛けられた。「いい仕事があるんですよ!」振り返ってそいつの顔をみたとたんに脳裏に何かが浮んだ。改めてじっと見つめると向うも見つめ返してきた。
 「Takelphか?!」私も驚いたが向うも驚いていた。そう、子供の頃一緒に遊んだOrrinだったのだ。お互いすっかり初老といってもいい年齢になっていたが子供のころの面影は当時のままだった。奴の家は代々Minocの市長などを務め、田舎貴族とはいえ爵位があったのだが、この友人はちっとも貴族の子供らしくなく、私のような平民の子供と一緒に鉱山を駈け回って遊んでいた。一しきり互いの現況を話しているとあっという間に時間が経過してしまった。
 ようやく魔女様が酒場で待っていたことを思い出し、The Barnacleに行くというと奴もついて来るという。しかも今晩は家に泊めてくれるそうだ。Minocには宿泊可能な施設として一般に認められているのは本当は酒場であるThe Barnacleしかないので在り難い申し出だった。酒場で寝るというのは、酔っ払いと一緒にテーブルに突っ伏すということだからだ。
 酒場につくと魔女様はもうお休みになろうとしていたのか寝酒にワインをお飲みになっていた。私はOrrinを紹介し、この街が私の故郷であることを説明した。私が街の観光案内をさせてくださいと申し上げると「それは楽しみだ、皆に告知しよう」とおっしゃって下さった。
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2006年07月28日(金)
旅日記6 砂漠の砂嵐亭
 かつてTrinsicという街を通じて大公国と協力関係を結んでいたBerthold殿の自由な鷹の騎士団がTrinsicからCompassion砂漠に拠点を移動したという噂を聞いていたが、大公国の消滅以後すぐに旅に出てしまったため、訪れることができていなかった。なので旅団があの砂漠の近くで野営を行うことがあったら是非訪ねてみようと考えていた。ようやくたどり着いた第4野営地は迷宮CovetousのあるのAvarice山脈の北西の森林地帯にあり、少し街道沿いに戻れば砂漠に辿りつくことができる。そんな訳で1人野営地で目覚めた私は、Compassion砂漠にやってきた。
 砂漠に足を踏み込んだ私は、かつてファルタヤ地方とも呼ばれたこの地で起こった事件を思い出していた。砂嵐から逃げ回りながら当時準備した砂防ローブを持ってこなかったことを後悔する。良くまぁこんなところに街を作ろうと考えたものだ…とも思ったが、大公領のあったTrinsic北部沼沢地方も普通の旅人が訪れたいと思うような場所では無かったことを思い出す。どんな場所でも住めば都となるのだろう。
 砂漠を取り囲む岩山の影で砂嵐を避けつつ進むとようやく鷹の砦を見つけることができた。その地形をみて思ったのだが聖徳の騎士団のjuria殿の砦が存在した場所なのかもしれない。彼女の砦が紆余曲折を経てBerthold殿の所有するところとなったのだろうか。回りには闘技場や図書館、酒場、商店といった施設も建ち並んでいる。生憎と時間が遅かったためか人の気配はないが、砦を見学させてもらい炉を発見して調査採掘によって掘り取った鉱石をインゴットにさせて頂いた。
 砂嵐亭が空振りだったため、砂漠を北に抜け前回誰もいなかった親不孝亭を再度訪れてみようと考えた。途中でかつて、FoAが儀式を行おうとしていたファルタヤの遺跡、ゾグの祭壇に立ち寄ることができた。あのFoAがまた何やら活動を再開している現在、またこの祭壇に現れることもあるかもしれない。
 砂漠を抜けて街道を横切り北上を続けた私は再び親不孝亭に戻ってきた。しかし、こちらも留守。結局野営地に戻ることにした。その途中でまた別の酒場らしき建物を見かけた。そしてバルコニーから見えたその酒場にいた人物の姿を見て驚いた。この旅を始める前にizayoi殿の酒場でお会いしたJester殿だったのだ。酒場の運営もされているとおっしゃっていたのでひょっとするとここが彼の酒場なのかもしれない。しかし、また眠気が襲ってきたためご挨拶もせずにそのまま通りすぎてまた第4野営地に戻り休んだ。
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2006年07月23日(日)
旅日記5 三日月山脈
 魔女様に私の思いをポツリポツリと話していると眼下の真夜中の街道をオスタードに乗った伝令が走り過ぎていった。気配を感じたのかKarenさんが眼を覚まして起きてきた。夜明けも近いらしい。Britanniaの夜は短い。近頃は、Britannia標準時よりも地球と呼ばれる世界の時間で物事を考えることが多いが、この旅ではBritanniaで夜になれば休息をとることになっているため、改めてBritanniaの時間を感じることができる。時計の針が4時を指すと同時に日が昇った。暗い夜はBritannia時間ではたった4時間(地球時間では24分間)しかないのだ。
 Pearceさんは疲れているので起さないでといって眠りに就いたので比較的安全なこのガードポストに残していくことになった。残りの者で旅を続けるために階下に降りると一晩中姿を隠して遊んでいたらしいkirryちゃんが「にしし」と笑いながら姿を現した。隠れて屋上での会話を聞いていたのかと思って恥ずかしくなり怒ったがそうではなかったらしい。逆に何を話していたのかと聞かれる羽目になった。魔女様が「大人の会話じゃよ」と軽くあしらうがkirryちゃんは気になるらしい。
 橋に戻ると早速kirryちゃんのサイコロゲームを行うことになった。ブリッジトロルとなったkirryちゃんと橋を渡りたい旅人である残りの3人の勝負となる。我々が勝ったら橋を渡らせてもらえるが、負けたらさっきの会話の内容を教えるということになった。
 全員が1回ずつサイコロを振って出した目の合計の大きさを競う。kirryちゃんと残りの三人の目を比較して、我々の3勝なら我々は1歩前進しkirryちゃんは1歩後退。我々が2勝のみなら我々の1歩前進のみ。kirryちゃんの3勝なら我々は1歩後退。それ以外であれば両者は動かず。でどちらかが後退しきって橋から下に落ちた時点で負けというルールだ。前進ができないkirryちゃんが不利ではあるが、開始地点は、かなり我々側に偏った地点だったため我々が連敗すればいきなり負けもありうる。
 何かに憑かれたように大きな目を出し続けるkirryちゃんに一時は押されまくった我々だが徐々に押し返す。しかし後一歩のところでまたとり憑かれたように大きな目を出し続けて粘るkirryちゃん。KarenさんのRemove Curseの呪文と魔女様の「勉強しないでこんなことばっかり」とのお叱りの声にようやく憑物が落ち、ブリッジトロルは魔女の弟子に戻った。しかし、かなり頑張ったのでこの日記で、話の内容を書いてあげることにした。
 ようやく橋を渡って旅を再開する。さっきとは反対の岸を川沿いに下っていくとあの酒場に辿り着いた。そう、かつてNereus海賊団が根城としていた親不孝亭だった。以前大公城に襲撃を受けて以来、出入りを自粛してきたが大公国が解散となった今再びこの酒場を訪れてみたいと思っていた。この酒場に居続けることを自分の役目としているというTadamonoEXという男には何故か共感するものがある。もう一度会ってゆっくりと話をしたかった。しかし、今日は時間が遅かったためかTadamonoEX殿もおらず、伝説の海賊の栄華を示す薔薇の花達が屋上の闘技場にゆれるのみであった。
 親不孝亭を後にして海岸に出てさらに進むと中央に岩山がある半島が海に突き出している場所にやってきた。こんなところに岩山があっただろうか。あらためて地図を見てみると確かに存在するらしい。掘り師として長年Britanniaの鉱山を回った私だったがこの岩山の存在は全く知らなかった。数ヶ所掘っただけでは目ぼしい鉱石の鉱脈は見つからなかったが、時間のあるときに戻ってきてゆっくり掘ってみたい。
 半島を回り岩山の反対側を戻ろうとすると岩場が海にまで迫っており歩いて通過するのは無理そうだった。そこでKarenさんが船を出しその岩場だけ迂回した。そろそろ野営地に適した場所を探そうかといっていた頃、今日一日かなりの距離を歩いて疲れて注意力が鈍っていたのかふらふらと皆から離れて歩いていたkirryちゃんが風の精霊に巻き込まれて倒れてしまった。皆で探し出して精霊を倒して看病するとようやく息を吹き返す。もう長く歩くのは無理と判断し、森に入ったところで倒木を見つけてそこを第4野営地とすることにした。この森を抜ければMinocはもうすぐだ。
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2006年07月22日(土)
旅日記4 キャメロット城跡
 早起きするつもりがすっかり寝過ごしてしまった。日は既に中天に差し掛かっている。C+V本隊は、既に第3野営地を出発してしまっただろうか。気を落ち着けて心の耳をすますと魔女様達の思念が伝わってきた。どうやら既にキャメロット城に到着しているらしい。地図を開いて確認する。このガードポストからキャメロット城に向かうには、このまま街道を進み次の橋で川にそって下ればよいだろう。IceやWrongの山での地質調査を楽しみにしていたが残念ながら諦めるしかない。
 川沿いに進んでいると魔女様に出会った。川の向こう岸からガーゴイルが睨んでいる。魔女様がまた聞きなれない呪文を唱えるとガーゴイルの周りに金色の霧のようなものがかかったかと思うと苦しみ出して倒れてしまった。霧のように見えた物はよく見ると無数の羽虫だった。Ilshenarのミーア族やBedlam調査に赴いたときにハーフエルフのRandis殿が見せてくれた魔術にそのようなものがあったことを思い出す。魔女様が用いている不思議な呪文は古代種族のみが伝えてきた織呪文だったのだ。
 魔女様はキャメロット城の前を散策していらしたようで他の方は城内で待機していた。Arthur陛下が天に召されたという噂を聞いて以来ここに来るのは初めてだった。かつてその落成式に立ち会ったこともあるこの砂岩の壮麗な建築物は、その建築美の面影は残すもののあちこち崩れてしまい見るも無残になっていた。主がいなくなるとここまで荒れ果てるものなのかとこの世の無常を感じているとKarenさんが出迎えて「新たな主の下に案内しましょう。」と仰った。一体誰が?と思いつつついて行くと謁見室の玉座にkirryちゃんが座っていた。Karenさんは獲物を連れてきたとか言っている。魔王ごっこか何かのつもりらしい。仕方が無いの付き合ってあげることにする。「やせてるからミルクを飲ませて太らせる」とかいうのを拒絶しようと「言うことを聞かぬ家畜は処分するのが得策かと」とかいうので盛大に怖がってベランダに逃げ出した。
 追いかけてきたKarenさんに何時まで続ければいいのか訊こうとしたら、向こうのほうが先に素に戻っていて調子が狂った。Karenさんは廃墟となっていたこの城で機密文書を見つけたといって見せてくれた。その文書には、Arthur陛下がとある団体にSSTとGDMを始末するように依頼するという衝撃的な内容が書かれていたためその場では気が動転してKarenさんには「見なかったことにしましょう」と言ってしまった。しかし、後で落ち着いて過去の記録を確認してみたら、その文書は以前見たことがあり偽造された可能性が極めて高い代物だったことを思い出した。Karenさんが内容を信じていると困るので当時の記録をここにリンクする。
 やがて、Pearceさんも追いついてきたのでキャメロット城を出発することになった。街道にまた戻り橋を渡ろうとするとkirryちゃんが橋の真中に立ちふさがった。
 「ここから先はただでは通さないよ!」
 先ほどの魔王ごっこを勝手に打ち切ったのがご不満だったようだ。今度はブリッジトロルごっこか。内心うんざりしたが、他の皆は付き合うつもりらしい。Pearceさんが川で釣り上げた魚を献上する。とりあえず私も重たかった鉱石を放り出した。しかし、返ってkirryちゃんを怒らせてしまったようだ。そして怒った彼女が出してきたのは、なんとサイコロ!先日のサイコロ勝負が楽しかったらしい。まぁ先を急ぐ旅でもないので皆で付き合うことになった。しかし、ちょうどそこで夜になったので近くのガードポストで休み、勝負は翌日ということになった。
 そのガードポストは、先日私が休んだガードポストよりやや小さいものでベッドは2つしかない。私以外は皆女性だったので私は自ら見張り役を買って出て一人屋上に上がることにした。そのほうが皆気兼ねなく休めるだろう。
 旅の途中で作った椅子を出して座り、時計を確認すると真夜中の12時過ぎだった。寝坊したお陰で全く眠くならない。ランタンに灯をともして街道を眺めていると魔女様が階下から上がってきて隣に椅子を置く。
 「よい夜じゃな。」と魔女様。私と話をすることをお望みなのだろうか。少し緊張したが思い切って昨日神殿で瞑想するうちに寝てしまったことを謝る。魔女様は「構わないよ。」とおっしゃり、その後話は自然と大公国の解散の話となった。魔女様は大公国の解散を惜しんで下さっているようだ。10年前(地球時間では1年前)ならBritannia中央政府に反抗してでも大公国の存続を主張しただろうが、今の私には後悔はなかった。自分が歳をとったというのもあるが、はるか昔に大海賊Nereusが言った言葉が頭に浮かぶようになったのだ。「面白い物語には面白い終わりがある。」と。Britanniaに生れ落ちIzumoに渡り大公殿下に出会って大公国を運営してきた生活は楽しかったが、どんな楽しいことも永遠に持続できるものではない。先日のTrinsic陥落から派閥戦争参加、政府からのTrinsic統治権剥奪、Trinsic解放記念式典と大公国の解散という一連の流れは面白かったと言い切れるか自信はないが、ここ数年(地球時間では数ヶ月)停滞していた空気を動かしたという意味で締めくくりとしてはよかったのではないかと思う。
2006-07-22 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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旅人の財産 エレベーター
 それは確かにずっと販売されていた。しかし我々は見落としていたのだ。ヘファイストス商店の陳列棚に一つだけ置かれていた導火線のついたダイナマイト。恐らく鉱山での採掘で使われていた残りだろうと思われる。つるはしでも壊せなかった鉱山2Fの通路を塞いでいる岩はこれで壊すのだろう。
 案の定、岩が崩れ去り奥へと続く通路が発見された。奥へと進むと目の前に扉があった。恐る恐るその扉を開いてみると嫌な臭気が鼻を突き、目の前に複数の死体が倒れていた。逃げ遅れ魔物に襲われた犠牲者だろうかと思っていると突然その死体がガバッと起き上がり襲い掛かってきた!Ghastだった。
 前衛が麻痺したりしたが無難に倒すと部屋の奥の机の脇に鍵束のかかった戸棚がある。そのうち一つを手に取りGilletteに渡してみる。どうやら鍵のかかっていた鉱山1Fのエレベーターに通じる扉の鍵のようだ。
 一旦街に戻り装備を整えた後、早速エレベーターに向かう。ヘルメットを装備していないと罰金だと注意書きがあるのだが、魔法使いや盗賊が装備できるような兜はまだ持っていない。とりあえず前衛だけでもかぶっていればよいのだろうか?そんな心配をしながら乗り込んだが、よく考えてみれば鉱山自体はもはや放棄されているし、B2からB1への昇降機も使用後は停止させろという注意書きがあるが、動かしたままで今のところ誰からも文句は言われないので、気にしなくてよいのかもしれない。
 エレベーターにはボタンが6つあり上から4つ目の遺跡2Fまでは我々は行ったことがある階になる。とりあえず上から順番に探索をしていこう。
 B2、鉱山2Fに降り立ち付近を探索すると鉄格子のはまった扉を二つ見つけた。どこかにこの扉を開くスイッチがあると思われる。付近をさらに探索するとScarletが隠し扉を発見。さらに奥に進み鍵のかかった扉をこじ開けた先にスイッチが見つかった。これで先ほどの鉄格子が開くはずだ。戻ってみると片方の部屋には驚いたことに人が居たのだ。話をきいてみるとどうやらテレポーターの罠にかかって偶然この部屋の中に転移させられ閉じ込められていたらしい。鉄格子を開けたことを感謝され、さらに地下宮殿の財宝の鍵となる霊石のことについて教えてくれた。どうやら霊石は複数存在し、それぞれを幾つかの組織が独自に手に入れてしまっているらしい。それらの組織と張り合う力がない個人の探索者には出る幕はもうないだろうとのことだ。我々が既に金の霊石を手に入れていることは黙っておいた。
 B3、遺跡入り口ではエレベーターを降りた先はどうやら通路が崩れていて先に進むことができなかったエリアのようだ。隠し扉を見つけたりしながら順調に探索エリアを広げていくと最後に少し大き目の部屋に到達した。中央には何者かがいる気配がする。その者は我々を視認すると突然襲いかかって来た。肌が青いが美形といってもいいその少女は、耳の位置にエラを持ち海底人か何かに見える。言葉は全く通じないのだろう。だが独自の言語で呪文を唱えてくるようだったのでMONTINOで黙らせるとさほど苦もなく力尽きて倒れた。そして彼女が落としたものは、ハプルース一家から奪ったものによく似た石、水の霊石だった。
 B4、遺跡2Fに降り立ってまず確認したのは呪文が使えるかどうかだった。するとエレベーターの周囲は呪文は使えるエリアらしいことがわかった。付近を探索すると、謎のスイッチが見つかる。もしかしたらこの階にあった鉄格子を開けるものかもしれないので一応押しておく。さらに歩きまわるとこちら側から閂がかかっている扉がありそれをあけると見覚えのある場所に出た。どうやらハプルース一家の縄張りに通じていたらしい。呪文が使える場所と使えない場所の境界を調べてみると驚いたことにハプルース一家の居た部屋では呪文を使えることがわかった。また、鉄格子のあった部屋にも寄ってみるとやはり鉄格子が開いており中に入ることができた。壁に人物を象ったレリーフが彫られておりそこ足首のところから金属が見えてた。それを引っ張るとポロリと外れてきた。Gilletteに調べてもらうと融和のアンクレットというものらしい。どうやら防御効果もあるようなのでGilletteに装備させる。またつるはしと同じようにその気になれば幾つでも取れることがわかったが、善である彼らが必要以上に取るのは似つかわしくないので店に売る分と装備する分と2つだけにしておいた。後にこの部屋に訪れた悪の2軍パーティーはメンバー全員分を確保したのは言うまでもない。
2006-07-22 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Wizardry: Five Ordeals |
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2006年07月21日(金)
旅日記3 正義の神殿
 第二野営地で目覚めた。先週は休んでしまったがその間にCrimson Vortex本隊はIceの洞窟のある氷の山の辺りまで進んだらしい。Luke殿の結婚式にも招待されていたがそちらにも出席できなかった。今度お会いしたらお詫びとなにかお祝いの品を差し上げねばならない。
 とりあえず明日の移動に同行するには、今日中に追いついておいたほうがいい。そう考えて一人で歩き始めた。
 前回フォージを貸していただけたお陰で荷物は軽い。せっかくなので調査採掘をしながら歩くとまたヴェライトの鉱脈を見つけた。地図に印をつけておく。そういえば、Britanniaで産出される鉱石のうち希少で価値のある3種をヴァロライト(Valorite)、ヴェライト(Verite)、アガパイト(Agapite)と呼ぶが、それらの名前は3つの原理からきている。ヴァロライトは、勇気Valorそのもの。ヴェライトは真実を意味する古い言葉でVeritasという言葉からきている。アガパイトは博愛を意味するAgapeからという具合だ。
 そんな豆知識を思い出していると、頭に魔女様の思念が届いた。本隊はどうやらIce付近で凶暴な狼やラマに襲われたそうだ。用心のために陸地を離れ、沖合いに船で逃れているらしい。私は奪われて困るようなものは今回の旅には持ってきてはいない為、構わず進むことにした。
 大滝の南に正義の神殿がある。よい機会なので神殿でマントラを唱えて瞑想をすることにした。私は特に信心深いほうではないし今回の旅の目的も巡礼ではなく調査採掘なのだが、そうすることが旅人にはふさわしいような気がしたからだ。
 「BEH、BEH、BEH」
 正義のマントラを唱えて3周期の瞑想をするうちに私はいつしか眠りに落ちていた。
 気がつくと辺りはすっかり暗くなり、魔女様の気配も消えてしまっている。どこかもう少しゆっくり休めるところに移動しようと夜道を歩きだした。
 エティンやオーガが襲ってきたが、前回包帯をodessaからもらっていたので包帯を巻きながらつるはしでなんとか撃退する。そしてようやく街道にでた。
 どうやらSerpent's Spineの山麓の街道に出たようだ。久々にみる山肌を掘りまくりたいのを我慢して休むところを探すと街道沿いのガードポストを見つけた。中にはベッドもあったが、夜中に帰ってきたガードにたたき起こされるのはごめんだったので自分の寝袋を出す。明日は少し早めに起きて氷の山まで行こう。
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2006年07月10日(月)
旅人の財産 ハプルース一家(後編)
 ScarletとDzerzhinskiiの意見が一致しなければ宝箱は開けない。そう決めたのに…。罠の識別は万全でも、罠解除そのものを失敗することはある。
 今日は、二人ともEXPLODING BOXというので安心してScarletに解除させたら、作動させてしまった。結果、盗賊二人が仲良く死亡。司教のGilletteは最近はスイートかロイヤルスイートで休むようにさせているためか、HPの延びが良かったために無事だった。
 運良くすぐに切り裂きの剣を見つけることができ、二人分の蘇生費用を捻出できた。2名の消失者を出して以来蘇生時はいつも眼を閉じて神に祈ってしまう。祈りが通じたのか今回も二人無事に生き返り、さらにハプルースの縄張りの探索を続ける。
 とある部屋の天上のアーチに文字を発見する。『光の仮面を用い、闇を退けよ』。呪文無効化の闇を退けるアイテムがどこかにあるということだろうか。さらに探索を進めると幾つかのシークレットドアを発見しその奥に何かあることを期待して進んでみるが、鉄格子や向こう側から閂のかかった扉などがあり行く手を阻まれてしまう。
 そんな時、扉を開けて小部屋に入ったとたん振り向くと背後の扉が消えているということがあった。驚いたが良く考えてみればテレポーターに踏み込んでしまったということだ。方向感覚がなくなったが相変わらずDUMAPICも使えないため、落ち着いて付近の探索を続ける。そして閂がこちら側にある扉を発見した。もしかしたらさっき見かけた閂のかかった扉の反対側に来れたのかもしれない。
 閂を外して扉を開けてみるとそこは予想通りの場所だった。ということは戻った先にまだ未踏の地があるということになる。そして、ついに発見した。一室の扉の前にハプルース一家のアジトの看板が掲げられている。皆は疲れているようだったが、今回は、まだ誰も毒も麻痺も受けておらず薬も万全だった。覚悟を決めて一気に踏み込むとテーブルについていた男たちがこちらを振り返る。リーダーらしき男が合図をすると皆が一斉に我々をとり囲んだ。
 リーダーが眠りの攻撃をして来たが致命的な攻撃はなく、なんとか倒すことができた。そしてリーダーの男の持ち物から石のような物を発見した。Gilletteがその石を手にとりじっとみつめていたがやがて皆を振り返って微笑んだ。そう、ついに遺跡の財宝の鍵となる霊石の一つ、金の霊石を発見したのだ。
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2006年07月08日(土)
旅日記2 Yew大滝
 大公国掲示板に流浪の商人Herby殿から革の備蓄量についての問い合わせがあったため、確認のために野営地から一度大公城に飛び戻った。返事をしたためてからはたと気がつく。キャンプ地のルーンは持っていない。どうやって戻ろうかと思案していたところ、魔女様からの遠隔思念が頭に響いた。どうやら、皆は包帯の補充のために船でJhelomに渡ったらしい。旅の再開をするためにまた先日の野営地に戻ってくるとのことなのでそこで待ち合わせることにした。
 大公城に賢者の塔の跡地へのルーンがあったかと思い探したが、塔が崩れたときに殿下が処分してしまわれたのだろう。ネクロマンシー研究所のルーンがあったため、とりあえずそこまで飛ぶ。そこからは、先週歩いた道のりのほとんどを一人で駆け抜けることになった。途中またリーパーやガーゴイルに襲われるが、無視して突っ切りようやく野営地に辿りつくと、Jhelom組はもう到着していた。
 皆に手厚い看護を受けながらこれからの旅程をきく。MohawkがJhelomで買ってきた地図を見せてくれるが小さくてよく見えないので、出発前にHawkwindからもらった地図を出す。やはりこっちのほうが見やすい。なるべく海岸線に沿って歩くという方針により燭台半島を北上してきたが、ここからは、また南下するしかない。Minocに到着するのはまだまだ先になりそうだ。
 魔女様とKarenさんと私、WolFのMohawkとodessaの5名で旅は再開された。道々襲い掛かるモンスターを倒して進むMohawk。エティンからは宝の地図が、ガーゴイルからは、ガーゴイルつるはしを見つけたらしい。ガーゴイルつるはしは本来は、極稀にガーゴイルが持っている貴重品だったのだ。最近は大量注文の報酬として大量に入手できるため、すっかりそれを忘れていた。
 さらに進むと何もない平野にぽつんと一人バーテンダーが立っていた。噂に聞くスタンディングバーテンダーのようだ。ワンダリングヒーラーが荒野を彷徨いながら、傷ついた者を助けるように、彼らは何もない荒野で渇いた者を癒すために立ち続けるのだ。早速酒を購入しようと声をかけ他の仲間の注文も聞いた直後、手持ちの金がエール1杯分しかないという恥ずかしい事態に陥った。魔女様が換わりに購入して下さった。
 とある半島を歩いていたところ突然皆の姿が消えてしまった。驚いて立ち尽くしているとMohawkの姿が再び現れた。魔女様によると地脈の境界のせいであり、Karenさんによると破片の歪みに起因するということだ。そんな不思議な場所ならと鉱脈を見つけて掘ってみるとゴールデンの鉱石と初めてみる大きなエメラルドが見つかった。やはり地脈の境界というのは何かあるのかもしれない。
 そして丁度そこで夜になったので野営することになった。Mohawkは部族流のキャンプファイアを盛大に焚き雄たけびを上げている。魔女様はいつの間にかリュートを取り出して演奏を始めた。旅に出てから始めたとおっしゃっていたがなかなかの物だ。odessaもリュートを弾いてくれた。
 今回もほとんど眠らぬうち夜が白んできた。出発前にMohawkのガーゴイルつるはしでさっきの鉱脈を掘ってみようということになり、つるはしを借りて掘ってみた。ゴールデンが掘れるということは、探鉱ツールとガーゴイルつるはしを使えばヴェライトが掘れるということだ。結局、精霊は現れることはなかったが掘り終わったとたんに、久しぶりの防具無しでの鉱石エレメンタルの採掘による緊張感から解放されたためか、強烈な眠気に誘われて私は気を失った。
 目覚めると皆が私の目覚めを待ってくれていた。掘り出した鉱石はMohawkたちが持ってくれた。フリーフォージがあればと思いながら、旅を続けていると珍しく旧タイプのサンドストーンパティオがあり店の看板がかかっている家があった。大和時代に眠れる掘り師と呼ばれていた頃、荒野でフリーフォージを探して家宅侵入を繰り返していた私の第六感が何かを告げた。屋上を見上げると青い光りをたたえたエルフの溶鉱炉がある。扉に鍵はかかっていない。
 「こんばんは」無人だと思っていたら家主さんが在宅だった。Feluccaの郊外でこちらは大人数で押しかけたというのに家主さんは快く炉を貸して下さると仰ってくださった。早速さっき掘ったヴェライト鉱石を溶かしていると魔女様がおっしゃった。
 「壊れて良いので強化頼めるか?」
 みると瞑想が可能な魔法の篭手を持っている。自信はなかったがやってみると成功した。調子にのってMohawkの差し出すリングメイルの脚にも挑戦したが、そちらは失敗してしまいしばらく呆然としていると、odessaには、「Takelphの沈黙が長いときはほぼアウトだ。」と言い当てられしまった。それしか脚鎧を持っていなかったMohawkは下着のまま旅を続ける羽目になりそうになったがodessaが予備の革脚を持っていて助かったようだ。
 odessaが家主さんにアップルパイを差し上げてお礼をし、旅を続ける。やがて岬の先にハート形の島というより岩があり、さらにその先にも小島がある場所に辿り着いた。どうやら他の皆は先日Jhelomに向かったときにその島を船からみていたらしい。魔女様の小船でその先にある島も見にいってみたが、そこはハート島の半分ほどの大きさで私とodessaとMohawkの三人が並ぶとそれだけで一杯だった。「ブロークンハート島」などとodessaが名づけていると魔女様が船を出す。慌ててMohawkがタラップに飛び戻った。魔女様はいたずらっぽく笑っておられたので冗談だったのだろう。思っていたよりお茶目な方だ。
 再び上陸した地点は「オーシャンビュー広場」とodessaが名づけた丘があり、そしてその先から大きな水音が聞こえてきた。Britannia最大の瀑布、Yewの大滝だ。圧倒的な水量を前にただ感心して眺めるしかない。あの指輪戦争における我等の敵、魔人kyouitiの葬儀が行われた場所でもある。
 そんなことを考えているといつの間にかodessaが滝壷の傍にふらふらと歩きだす。「危ないですよ」と声をかけたが「平気平気」と答えるodessaの背後に魔女様が立ち、おもむろに両腕を突き出した。odessaは、バランスを失って前につんのめったが両腕をバタバタと振り回して何とか持ちこたえた。やっぱり魔女様はいたずら好きのようだ。
 滝の近くの岩場を少し掘ってみたところヴァロライトだった。早速Mohawkにガーゴイルつるはしを借りて掘ってみたがここも不発。滝の上流にある大きな湖の周りを周回していると不思議な光景をみた。湖の中に木が立っている。しかもその近くの湖水はとても浅いのか歩いて入ることができるのだ。
 不思議なことがあるものだと思っているとMohawkがさらに凄いものを発見した。先週の野生のジンセンに続く野生の秘薬シリーズ第2段、野生のマンドレイクだ。花も咲いている。マンドレイクは湿地を好むというがこの異常な湖水が生育に適しているのだろうか。魔女様が感激しているようだ。流石に皆、CHARMの仲間だけあってマンドレイクの恐ろしさを知っており引き抜いたりしようとはしない。第一野営地がワイルドジンセンだったのでワイルドマンドレイクと名付けてこの近くに第二野営地を設けることになった。
 木の生え方や地形などを鑑みて丁度先ほど大滝を眺めた場所の対岸にあたる絶好の見晴らしの高台を野営地と決めた。早速キャンプファイアを焚きodessaが鶏肉を炙り始める。香ばしい匂いが野営地に広がる。魔女様は明日から先ほどのマンドレイクの自生地の調査をするので頭が一杯になっているようだ。我々は鶏肉をたらふく食べて滝の音を聞きながら寝袋に入った。
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2006年07月02日(日)
旅人の財産 ハプルース一家(中編)
 呪文無効化エリア攻略の戦略はたったもののやはり難しい。監獄のときと違い治療系の薬品類がいくらでも在庫があるのが救いか。Gas Dragonのブレスに1軍のScarletとGochiを殺される。蘇生費を調達するために2軍でB3に向かった。B3も眠り攻撃を仕掛けるGhoulや毒を持つHarm Beetleがいるが呪文が使えるだけましだ。
 しかし、CALFOが切れたのにDzerzhinskiiの識別だけで判断したのがいけなかった。MAGNETICSというから解除させたらELECTRIC BOLT。今度は灰にはならなかったが即死だ。だが危険な罠ほどいい物が手に入るというのは本当らしい。今回は、街にもどりGilletteに鑑定してもらうと古びた鎧と病めるフレイル。どっちも呪われているが店での売値はなかなかのものだ。なんとか蘇生費用が工面できたので蘇生。Dzerzhinskiiは、また灰になったがさすがはDwarf。強靭な生命力で蘇った。
 ScarletとGochiも何とか生き返らせ、再度1軍で挑戦する。なるべく玄室の扉は開けずとにかく歩ける通路を歩きまわり地図を完成させることが先決だ。通路でまた、新しい敵に出会った。Basilisk。邪眼を持つ生物だ。恐らく麻痺攻撃を仕掛けてくるだろう。さっきの2軍が気付け薬を手に入れてきてくれたので4人までならなんとかなる。と思っていたのが大間違いだった…。なんと石化!瞬く間にNalsival、Scarlet、Gilletteが石になる。逃げるしかない。そして2軍で治療費稼ぎ…。
 もう一度作戦を練る。呪文が使えないなら魔術師を入れる必要はないだろう。僧侶も無意味だ。寧ろCALFOも使えないので盗賊一人の識別を鵜呑みにするのが不安なので盗賊を2人連れて行くべきだ。そう考えて、このエリアの探索用に急遽選抜パーティーを組むことにした。切り裂きの剣装備の戦士Berlioz、刀装備の侍VolcanoとYasutoki、盗賊ScarletとDzerzhinskii、アイテムの即時鑑定とエリア外での呪文サポートに司教Gillette。このパーティーでなんとかここを乗り切ろう。
 そんなこんなで探索を続けているとSPELL BLASTERという罠が出た。MPを吸い取られるだけだろうとタカをくくり開けてみたら、解除失敗。GilletteはMPを吸い取られた。そして…Volcanoが灰化した…。どうやら、MPを吸い取るだけでなく呪文を唱える職業の者を灰化するというとんでもない罠だったらしい…。いまのところ死を通り越して灰にするトンでもない罠が3種類、ELECTRIC BOLT、VENUS KISS、SPELL BLASTER。これ以上喪失させるわけにはいかないので、これらが出たときは慎重にならなくては…。
 とりあえずこの階では侍二人をTakelph、Nalsivalの戦士二人と交替することにした。
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2006年07月01日(土)
旅日記1 出発
 「うお!」目覚めて石のテーブルの下から眼をこすりながら這い出ると誰かに驚かれた。出発しようと集まっていたところだったらしい。
 「これで4人か。」と魔女様が言った。他の3人はだれだろうと見渡すとKarenさんとPearceさんがいる。Pearceさんというのは、あまり逢ったことがなかったが魔女様の昔からのお仲間の歌い手だったと記憶している。彼女も旅に参加するようだ。その場にもう一人いたcielさんは、歌姫のCielさんではなく元SRでピットギルドBlack Catを興したほうのcielさんで彼女は見送りのようだ。
 「出発じゃ。」屋敷を出てまずは北に向かう。危険な内陸部を避けて比較的安全な海岸線を辿ってMinocに向かうようだ。だが直後に危険が襲い掛かった。
 魔女様が炎に包まれた。リーパーの攻撃である。平然とされているがダメージはかなりあるようだ。リーパーは移動できないからと逃げようとするとテレポートで目の前に飛んでくる。念のために皆でパーティーを組んでおくことになった。
 今度はトロルが襲い掛かってくる。すると魔女様が不思議な呪文を唱える。聞いたことのない呪文だった。すると驚いたことに濁ったトロルの眼がパッチリと澄んできて魔女様に敬礼をした。これが魔女様のCHARMの術か。
 「驚きました。」と素直に申し上げると魔女様は「クス」とお笑いになる。Karenさんがそのトロルに、護衛の任を任せたはずなのにこの場にいないWolFのリーダーの名前をつけようと提案する。そんなわけでMohawkという名になったこのトロルに護衛をさせながら旅を続けていると、ようやくWolFのメンバーが追いついた。Forcas殿とChloroplast殿だ。そこで彼らのリーダーがオーガ相手に戦っているのをみて目を丸くしていた。
 「ちょっと不細工になったな、Mohawk。」とForcas殿がトロルに声をかける。「Forcasはいつまでボケるつもりだ?」とChloroplast殿はそっけない。この二人が護衛についてくれるなら安心だろう。
 しかし、その直後に恐ろしいことが起こった。誰かがぬかるみに足を踏み入れたとたんに足元の巣穴より黒ソレンの大群が湧き出してきたのだ。働き蟻だけでなく兵蟻もいる。それが一度に10匹以上襲い掛かった。Karen殿が神聖呪文で追い散らそうとする。WolFの二人が剣を取り立ち回る。兵蟻の吐き出す酸で瀕死状態になりながらも皆の活躍で一名の死者も出さずに済んだが肝を冷やす事件だった。
 そうこうしているうちに川に行き当たっていた。生憎と橋はなさそうなので上流まで遡って迂回することにする。ようやく源流に到達し今度は下流に向かって下る。川の側に岩場があったのでふと掘ってみるとそこはValoriteの鉱脈だった。それを皆に伝えると私と同じような戦う鍛冶屋であるChloroplast殿がガーゴイルピックアックスで掘り始めたが鉱石の精霊は出なかった。
 Forcas殿が生肉を出してきたのでヒーティングスタンドを作ろうと思ったが上手くいかないので焚き木を取り火を起こした。丁度川沿いで倒木もある場所だったのでそこで小休止をしようということになった。戦士というのはサバイバル術にも長けていないとだめらしい。Forcas殿がやがて上手そうな臭いの焼肉を焼き上げた。皆で彼の腕前を褒めるとodessa殿ならもっと旨く焼くと謙遜した。
 折れ矢にQroma殿が姿を現したという通信が入ったようだ。Qroma殿もしばらく魔女様のところに居た女性らしい。Karen殿が会いにいくというので我々はその辺りで時間を潰す。とりあえずフリーフォージを見つけたい。調査のために採掘した鉱石がすでにかなりの量になっている。しかし、Feluccaではパブリック化されている家は少ないし、このような平地ではフォージを置いてある家もあまりないようだ。しばらくしてKaren殿が戻ってきたが結局うまく逢えなかったらしい。
 また皆で歩きだすと寝坊したkirryちゃんが骨馬に乗って颯爽と登場した。骨馬は骨に戻る直前だったようだが、彼女は相変わらず元気がいい。彼女が合流して間もなく我々は花畑にたどり着いた。Feluccaでこのように花が咲いている場所は非常に珍しい。それに感心していると魔女様が白骨も転がっていることを指摘する。やはりFeluccaであることは間違いない。花をよく見ると秘薬の元になるジンセンの花があった。薔薇の花によくにている。
 花畑があったことと地形からここが燭台半島の中央部であることがわかった。ということはこの北に昔賢者の塔が立っていたはずだ。皆でその跡地を見にいくことになった。賢者の塔がかつてあった場所には所有者の違う別の塔が立っていた。kirryちゃんがウィスプに喧嘩を売って幽霊になり中の様子を覗いたりしているうちに日が暮れてきた。この旅では日が暮れたら危険なのでキャンプを張ることになっている。
 夜は勉強の時間らしい。魔女様がkirryちゃんに授業をするようだ。皆も興味深々で聞いている。他の皆は楽にしていいと魔女様がいうと、kirryちゃんがわーいといいながら釣り糸を垂れる。魔女様の叱責が飛び、問題が出題された。「マントラとは何だ?」kirryちゃんは考えるふりをしてポケットから水晶を取り出した。「徳と共にあれ。」と水晶がいう。すかさず「徳です!」と元気に答えるkirryちゃん。カンニング…。魔女様もあきれ返っている。「良いかい、マントラとは真言、呪文とほぼ同意だ。」魔女様も力が抜けたようで授業は終わりとなった。
  魔女様が護衛に給金を支払うというので皆がモンスターなどから得た金を集めた。給金を支払っても結構な余りがあるらしい。魔女様がサイコロを出した。魔女様が賭博をやるとは意外だったがこの私が乗らないわけが無い。皆も続々と参加を表明する。Chloroplast殿とPearceさんは先に休むようだ。Chloroplast殿が寝たと思ったらファイアビートルと一緒に現われた。上手く寝れなかったというが私が鉱石を貯めていることを知っていてわざとファイアービートルを呼び出してくれたのだろう。お陰でバッグが軽くなった。
 二人が寝たあとkirryちゃんがいい考えがあるといって賭博のルールを皆に説明し始めた。勉強が終わったら急に元気になったようだ。その内容はこんな感じ。お金を皆から8歩ほど離れた位置におき皆は横一線にならぶ。サイコロ2個をふって奇数なら1歩前進、偶数ならもう一度ふって奇数ならその位置をキープ。偶数が連続で出たら1歩後退。お金のあるラインに最初に到達した人が勝ちというもの。遊びとなると俄然知恵が回るらしい。なかなか面白そうだ。私は最初のほうはいい感じだったがいつの間にかラスト集団にForcas殿と二人で取り残された。女性陣がなぜか強い。最後はkirryちゃん、魔女様、Karen殿の三人がリーチとなり、Karen殿が勝利を得た。
 遊んでいたらすっかり夜が明けてしまった。しかし徹夜なので皆もう歩く気力はないようだ。先ほどの花畑に移動してそこで今日は一日のんびりとすることになった。Karenさんが、折れ矢でSaber殿からもらったというワインを皆で乾杯した。朝日を浴びて飲むワインもオツなものだった。
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